ウエスト・ヴァージニアで連続殺人事件発生!
屈強なハンターを狙った
ハンターの仕業?!
猟奇的な犯行、家同士の深い確執、口を閉ざす当事者たち…
数々の疑問を解き明かしたホッチナーたちを待っていた
事件の真相とは…?!
クリミナル・マインドシーズン9第20話
「報復(Blood Relations)」のあらすじと感想です。
「報復」のあらすじ
ウエスト・ヴァージニア州ホイーリング郊外。クラーク・ハワード(Clark Howard)という男性が殺害され
首を180度ひねった状態の遺体が発見された。
これを受けてBAUに捜査依頼が来たが
クラークの前にもマサイアス・リーという男性が
クマを捕獲する罠で殺害されるという事件が起きていた。
どちらの被害者も狩りをしていて
殺害には有刺鉄線が使われていており
まるで被害者を”狩る”ような殺害方法だった。
事件を調べていると
被害者のクラークとマサイアスは
家同士で報復合戦を繰り広げているほど
深い確執があることがわかった。
当初、クラークがマサイアスを殺害したのでは
と推測していたホッチナーたちだったが
リー家の当主でマサイアスの父、 マラカイ(Malachi)は一切語らず
ハワード家の当主でクラークの母シシー(Cissy)は
家族の人間が自分の命に背いて殺人を起こすことはない、と
強く言い切るのだった。
クラークとマサイアスの遺体を調べていたロッシとモーガンは
両者の体に化学物質でできたようなやけどを見つける。
犯行に使われた有刺鉄線について
その出処を調べていたリードは
それが3件の農家から盗まれたものとわかる。
しかし
盗まれた農家はみな口をそろえて
それが「マウンテンマンのしわざ」というだけであった。
盗まれた有刺鉄線は3本。
新たな被害者が出る可能性が高まったが
リー家の息子、マイルズ(Miles)の妻 マディー(Maddie)が
首に鎖をまかれ、車で引っ張られて首をちぎられるという事件が発生する。
その時にも有刺鉄線が使われていた。
両家がメタンフェタミンの製造販売をしているのでは
と疑っていたホッチナーたちだったが
マイルズはそれを猛然と否定し
シシーもマディー殺害に一切関わっていないと言い切る。
ホッチナーたちはこれを受けて
プロファイリングをもう少し続けることを決める。
ハワード家とリー家のオンラインショッピング履歴を調べていたガルシアは
メタノールやソディウムといった化学薬品や関連アイテムを購入していたことを発見。
郵送先のマラカイが所有する農場に駆けつけたホッチナーたちは
一家がバイオ燃料を製造していたことを発見する。
両家はドラッグの製造ではなく
バイオ燃料の製造で利益を得ていたのだった。
家族ぐるみのビジネスに
参加していないまたは外されているメンバーがいないかどうか
調べていたガルシアだったが
やがて一人の名前が浮かび上がる…
「報復」の感想
犯行の手口、家どうしの確執事件の真相や犯人など
どれも奇妙でミステリアスで
かなり楽しめました。
エピソードの冒頭は
1965年のシーンで
「なんだろ」
と思っていたのですが
見ていくうちにそれをすっかり忘れてしまって
最後のほうで
「あ、そういうことだったのか」というのがわかるような展開でしたよね。
これ、マシュー・グレイ・ギュブラーが監督したんですよね。
言われなきゃそのまま素通りしてたかもしれませんが^^;
あえていうなら
奇妙な仕上がりがギュブラーっぽいかもしれませんね^^
なんであの犯人が車運転できるの?
いつ免許取ったんだ?
という突っ込みはありますが(笑)
意外でしかも自然に流れるストーリー展開
ミステリアスな終わり方
という、クリマイならではの面白さが
じわっと味わえたエピソードでした。
アレックスが危機一髪!
最後のほうでアレックスが犯人に襲われるシーンが有りましたよね。
それがちょっとトラウマになってしまったようでしたが
常に冷静沈着で
あまり弱いところを見せなかったアレックスの
人間らしい魅力を感じた瞬間でした。
こういうところをもう少し出してくれれば
アレックスのキャラもかなりいい味がでると思うんですよね~。
個人的にはこのエピソードで
前よりもアレックスが好きになりました(*´∀`*)
他のメンバーのジョークを
ジョークで返す、というところがでたら
最高ですけどね~。
アパラチア
事件のカギを握る“アパラチアの女性”ですが
アパラチアとは地域の名前で
ウィキペディアによると
アパラチアはアパラチア山脈周辺の地域で
南はミシシッピ州とアラバマ州の境界線から
北はペンシルバニア州とニューヨーク州の境界線まで
今回舞台となったウエスト・ヴァージニア州も含まれます。
アパラチアには
地理的に孤立していたという歴史を持っていたため
そこに根付いていた古くはイングランド人やアイルランド人
スコットランド人の音楽や歌、信仰
自給自足の生活といった生活文化がそのまま受け継がれていました。
なので、そこに住んでる人は
“アパラチアン”とか”アパラチアの人”などと呼ばれるようですね。
アパラチアンというと
アパラチアン・トレイルという
広大な自然歩道が有名ですが
アパラチアン・トレイルというと
私はどうしても「帰れない森」
を連想してしまいます^^;
あ、そういえばそのエピソードも
最後犯人捕まらないんですよね。
犯人が捕まらないで終わり
というのはやっぱり消化不良を感じてしまうので
いつか何かしらエピソードにして、決着つけて欲しいですね。
マウンテンマン
エピソードではアパラチアの森に住むと信じられている「マウンテンマン」
南部至上主義組織メンバー「マウンテンマン」
と、出てきましたが
実際にアパラチアでは
マウンテンマン伝説みたいなものあるの?
と、マウンテンマンについて探していたら
いろいろと面白い事実が見つかりました。
【独立戦争時代の「マウンテンマン」】
マウンテンマンというのは実在していて
ウィキペディアによると
1780年にノースカロライナ西部で起きた
キングスマウンテンの戦い
1000人のマウンテンマンがイギリス軍を圧倒したということですが
マウンテンマンと呼ばれていたのは
アパラチア開拓民からなる愛国軍。
なぜマウンテンマンと呼ばれたのか
正確なことはわかりませんが
イギリス軍を打倒するにあたり
民兵たちが山を越えて集まってきたからと考えられます。
【毛皮ラッシュ時代の「マウンテンマン」】
1810年から1840年代の初めころに
ロッキー山脈を中心に活動していた罠猟師や探検家のことを言います。
罠猟師は主にビーバーを捕まえて
毛皮会社はそのビーバーの毛皮で製品を作っていたんですね。
時代の流れとともに登場して
衰退していったマウンテンマンですが
一般的に言われている「マウンテンマン」とは
この罠猟師たちのことを指すようですね。
【インドの「マウンテンマン」】
のみとハンマーだけで岩山を削り
22年かけて道を作ったダシュラス・マンジ(Dashrath Manjhi)さんは
「マウンテンマン」と呼ばれています。
この実話にかなり感動してしまったので
別の記事に書きました。
興味があったら読んでみてくださいね。
⇒こちら
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