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クリミナル・マインドシーズン9第20話「報復(Blood Relations)」のあらすじと感想

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ウエスト・ヴァージニアで連続殺人事件発生!


屈強なハンターを狙った
ハンターの仕業?!


猟奇的な犯行、家同士の深い確執、口を閉ざす当事者たち…


数々の疑問を解き明かしたホッチナーたちを待っていた
事件の真相とは…?!



クリミナル・マインドシーズン9第20話
「報復(Blood Relations)」のあらすじと感想です。





「報復」のあらすじ

ウエスト・ヴァージニア州ホイーリング郊外。


クラーク・ハワード(Clark Howard)という男性が殺害され
首を180度ひねった状態の遺体が発見された。


これを受けてBAUに捜査依頼が来たが
クラークの前にもマサイアス・リーという男性が
クマを捕獲する罠で殺害されるという事件が起きていた。


どちらの被害者も狩りをしていて
殺害には有刺鉄線が使われていており
まるで被害者を”狩る”ような殺害方法だった。



事件を調べていると
被害者のクラークとマサイアスは
家同士で報復合戦を繰り広げているほど
深い確執があることがわかった。



当初、クラークがマサイアスを殺害したのでは
と推測していたホッチナーたちだったが
リー家の当主でマサイアスの父、 マラカイ(Malachi)は一切語らず
ハワード家の当主でクラークの母シシー(Cissy)は
家族の人間が自分の命に背いて殺人を起こすことはない、と
強く言い切るのだった。



クラークとマサイアスの遺体を調べていたロッシとモーガンは
両者の体に化学物質でできたようなやけどを見つける。



犯行に使われた有刺鉄線について
その出処を調べていたリードは
それが3件の農家から盗まれたものとわかる。

しかし
盗まれた農家はみな口をそろえて
それが「マウンテンマンのしわざ」というだけであった。



盗まれた有刺鉄線は3本。
新たな被害者が出る可能性が高まったが
リー家の息子、マイルズ(Miles)の妻 マディー(Maddie)が
首に鎖をまかれ、車で引っ張られて首をちぎられるという事件が発生する。

その時にも有刺鉄線が使われていた。


両家がメタンフェタミンの製造販売をしているのでは
と疑っていたホッチナーたちだったが
マイルズはそれを猛然と否定し
シシーもマディー殺害に一切関わっていないと言い切る。


ホッチナーたちはこれを受けて
プロファイリングをもう少し続けることを決める。



ハワード家とリー家のオンラインショッピング履歴を調べていたガルシアは
メタノールやソディウムといった化学薬品や関連アイテムを購入していたことを発見。


郵送先のマラカイが所有する農場に駆けつけたホッチナーたちは
一家がバイオ燃料を製造していたことを発見する。

両家はドラッグの製造ではなく
バイオ燃料の製造で利益を得ていたのだった。



家族ぐるみのビジネスに
参加していないまたは外されているメンバーがいないかどうか
調べていたガルシアだったが
やがて一人の名前が浮かび上がる…




「報復」の感想

犯行の手口、家どうしの確執
事件の真相や犯人など

どれも奇妙でミステリアスで
かなり楽しめました。

エピソードの冒頭は
1965年のシーンで

「なんだろ」

と思っていたのですが
見ていくうちにそれをすっかり忘れてしまって

最後のほうで
「あ、そういうことだったのか」というのがわかるような展開でしたよね。


これ、マシュー・グレイ・ギュブラーが監督したんですよね。
言われなきゃそのまま素通りしてたかもしれませんが^^;


あえていうなら
奇妙な仕上がりがギュブラーっぽいかもしれませんね^^


なんであの犯人が車運転できるの?
いつ免許取ったんだ?


という突っ込みはありますが(笑)


意外でしかも自然に流れるストーリー展開
ミステリアスな終わり方

という、クリマイならではの面白さが
じわっと味わえたエピソードでした。



アレックスが危機一髪!

最後のほうで
アレックスが犯人に襲われるシーンが有りましたよね。

それがちょっとトラウマになってしまったようでしたが
常に冷静沈着で
あまり弱いところを見せなかったアレックスの
人間らしい魅力を感じた瞬間でした。


こういうところをもう少し出してくれれば
アレックスのキャラもかなりいい味がでると思うんですよね~。


個人的にはこのエピソードで
前よりもアレックスが好きになりました(*´∀`*)


他のメンバーのジョークを
ジョークで返す、というところがでたら
最高ですけどね~。



アパラチア

事件のカギを握る
“アパラチアの女性”ですが

アパラチアとは地域の名前で
ウィキペディアによると

アパラチアはアパラチア山脈周辺の地域で
南はミシシッピ州とアラバマ州の境界線から
北はペンシルバニア州とニューヨーク州の境界線まで
今回舞台となったウエスト・ヴァージニア州も含まれます。


アパラチアには
地理的に孤立していたという歴史を持っていたため
そこに根付いていた古くはイングランド人やアイルランド人
スコットランド人の音楽や歌、信仰
自給自足の生活といった生活文化がそのまま受け継がれていました。


なので、そこに住んでる人は
“アパラチアン”とか”アパラチアの人”などと呼ばれるようですね。


アパラチアンというと
アパラチアン・トレイルという
広大な自然歩道が有名ですが

アパラチアン・トレイルというと
私はどうしても「帰れない森」
を連想してしまいます^^;


あ、そういえばそのエピソードも
最後犯人捕まらないんですよね。


犯人が捕まらないで終わり
というのはやっぱり消化不良を感じてしまうので
いつか何かしらエピソードにして、決着つけて欲しいですね。



マウンテンマン

エピソードでは
アパラチアの森に住むと信じられている「マウンテンマン」
南部至上主義組織メンバー「マウンテンマン」
と、出てきましたが

実際にアパラチアでは
マウンテンマン伝説みたいなものあるの?

と、マウンテンマンについて探していたら
いろいろと面白い事実が見つかりました。


【独立戦争時代の「マウンテンマン」】
マウンテンマンというのは実在していて
ウィキペディアによると
1780年にノースカロライナ西部で起きた
キングスマウンテンの戦い
1000人のマウンテンマンがイギリス軍を圧倒したということですが

マウンテンマンと呼ばれていたのは
アパラチア開拓民からなる愛国軍。

なぜマウンテンマンと呼ばれたのか
正確なことはわかりませんが

イギリス軍を打倒するにあたり
民兵たちが山を越えて集まってきたからと考えられます。


【毛皮ラッシュ時代の「マウンテンマン」】
1810年から1840年代の初めころに
ロッキー山脈を中心に活動していた罠猟師や探検家のことを言います。

罠猟師は主にビーバーを捕まえて
毛皮会社はそのビーバーの毛皮で製品を作っていたんですね。

時代の流れとともに登場して
衰退していったマウンテンマンですが
一般的に言われている「マウンテンマン」とは
この罠猟師たちのことを指すようですね。


【インドの「マウンテンマン」】
のみとハンマーだけで岩山を削り
22年かけて道を作ったダシュラス・マンジ(Dashrath Manjhi)さんは
「マウンテンマン」と呼ばれています。


この実話にかなり感動してしまったので
別の記事に書きました。

興味があったら読んでみてくださいね。
⇒こちら




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クリミナル・マインドシーズン9第21話「獣たちの祝宴(What Happens in Mecklinburg)」のあらすじと感想

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犯人は豚のマスクをかぶった犯人の
連続拉致事件が発生!


犯行はランダム、それとも?


やがて明らかになる
“豚”と被害者たちの関係

そして、犯行に隠されていた
悲しいストーリー…


クリミナル・マインドシーズン9第21話
「獣たちの祝宴(What Happens in Mecklinburg)」のあらすじと感想です。







「獣たちの祝宴」あらすじ

テネシー州メンフィスで
48時間以内に3人が次々と拉致される事件が発生した。

1番目の被害者はマイケル・スミス(Michael Smith)59歳
2番めの被害者はトレバー・バーケット(Trevor Burkett)23歳

3番め被害者、21歳のクリス・ホワイト(Christy White)は
友人のデビー・マーティン(Debbie Martin)と一緒にいる時に被害にあった。


犯人はデビーをスタンガンで襲って意識を失わせてから
クリスを拉致した。


病院で意識が回復したデビーは
犯人はブタのマスクをしていて突然襲ってきた、と話す。


デビーを現場に残し
クリスだけ連れ去ったのは
初めからクリスだけを狙っていた可能性がある。


しかし
被害者の特徴もバラバラで
事件発生現場はかなり離れている。

被害者は皆白人
という以外は共通点が見いだせない。


マイケルの通話履歴を調べていたガルシアは
一人だけアリバイチェックができていない人物がいることに気がつく。

その人物はエドワード・カルダー(Edward Calder)医師で
マイケルが拉致される1時間前に会話していた。


エドワードから事情を聞くロッシとホッチは
マイケルとは19歳からのつきあいで
メクリンバーグ州立大学在学中は
フットボールチームに所属してたことを知る。


さらにガルシアの調べで
2番めの被害者、トレバーは
The Beta Sigma Delta(ベータ・シグマ・デルタ)という
フラタニティ(組織)に所属していたことがわかる。

このフラタニティは
ブタのマスクをかぶるなど、ブタをテーマにした大規模なパーティを毎年開催していたが
ジェイムス・リンウッド(James Linwood)という新入生が
屋根から飛び降りて、致命的な脳損傷を起こし、解散していたことがわかった。



ベータ・シグマ・デルタが
何か事件に関係しているのではないか
という見方が濃厚になった矢先

トレバーが瀕死の状態で発見される。
体には拷問を受けた痕が残っており
無理やり塩酸を飲まされた痕も残っていた。


犯人はジェイムスを死に追いやった組織に復讐するため
関係者を拉致して精神的に苦しめているのではないか…


ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・被害者をスタンガンで拉致したり、塩酸を使って被害者を拷問していることから
犯人は女性と考えられる。
・犯人は不正を犯した者を罰するという使命感にとらわれている
・犯人がかぶっているブタのマスクは、ベータ・シグマ・デルタで起こった
ジェイムスが屋根から飛び降りた夜を象徴している
・被害者を拷問するのは、ジェイムスに対して復讐する意味がある
・トレバーが塩酸を飲まされたのは、ジェイムスに無理やり飲ませたアルコールを象徴している
・犯人が被害者を傷つけるのは、ジェイムスに何をしたか世の中に知らしめるため
・犯人の次のターゲットは、おそらく同じフラタニティのメンバーか、パーティの参加者
ジェイムスの一件に関係している大学関係者も入るだろう
・犯人がすでに拉致している被害者は、監禁されて拷問を受けている


リードは、トレバーとフラタニティで一緒だった
マーカスから、話を聞く。

認識面接を行っていくうちに
マーカスは、パーティーで起きた
ある重要なことを思い出すのだった…



「獣たちの祝宴」感想

クリマイには
「罪を憎んで人を憎まず」というタイプの犯人は
過去に何人も登場していますよね。

今回の犯人もそんなタイプでした。


なんてひどいことを…
と思っていたけど、その理由を知ると
切なくなってきますよね。


豚のマスクを被った犯人像はインパクトありました。
ちなみにこの豚のマスクは
「ソウ」シリーズに登場するジグソウが被る
豚のマスクを髣髴とさせるものがあります。


あ、ちなみに
ジョン・クレイマーを演じたトビン・ベルは
前回のエピソードでマラカイ・リー役で登場してました^^;


でも
豚のマスクはただ顔を隠すだけじゃなくて
そこには”豚”にまつわる悲しい事件が隠れていた。


これは全く予想していなかったので
う~ん、さすがクリマイ、と
うならずいはいられませんでした。


そして
エピソードに挟まれた
モーガンとサヴァンナの恋の行方。


全体的にどよんとした雰囲気だったけど
この2人のエピソードが入ることによって
「程よい甘さのビターチョコ」のような仕上がりになったと思います^^




SDU time?

サヴァンナの両親に会う約束をまたもや仕事で
ドタキャンすることになったモーガン。

仕事に出る前
そのことでサヴァンナとひともめありましたが


事件が終わった帰りの飛行機の中で
サヴァンナとの仲がうまく言っていないことを
JJに見破られてしまいます。

JJが
「SDU Time」
と言うのですが

SDU=She Doesn’t Understand(彼女はわかってくれない)

もうそんな時期に差し掛かってるの
というニュアンスでした。

JJによると
この症状が現れるのはつきあって半年くらいたってからで
別れ話を出したり、じぶんは悪者になりたくないので相手にふらせる
行動に出るそうです、って


モーガンそのまんま(笑)!


この二人のやり取りを見ていた時

「あ~、エミリーがいたらこの役するんだろうな~」って思ってたのですが

家庭と仕事を両立しているJJだからこそ
働くことが恋愛をうまく行かせるコツで
自分の気持ちに正直になって行動することが一番
という言葉に説得力が出るんですよね。


モーガンは広報係の時のJJが好き、って言ってたけど
私は今のほうが好きだなあ~(*´∀`*)


JJに正論をバシッとぶつけられて
たじたじになってるモーガンが可愛かった♪



惚れられてるっていいね(感涙)

エピソードの冒頭ではギクシャクしていたモーガンとサヴァンナ。

ですが
エピソードの最後には
モーガンしっかりとサヴァンナに言い切りましたね
「一緒にいたい、惚れてるんだ」って。


うわ~!
やっとモーガンが誰かに本気で惚れてるシーンが来た-
って感じでした。


クリマイシーズン1からずーっと見てるけど
モーガンのこういうシーンはありそうでなかったですからね~。


自分がサヴァンナになって
モーガンが言ったセリフを
もう一度頭のなかで再現して
モーガンから告白されて身悶えしてしまった
というのはココだけの話(笑)



モーガン「眉毛君」JJ「天使」

モーガンとサヴァンナの恋の行方で
あんまり目立たなかったけど
ガルシアのセリフ、今回も良かったです~。

中でも
“Eybrows,Angel, I love you”

良かったですね~。


モーガンとJJに呼びかけてるんですが
モーガンは「眉毛君」

この呼びかけ、久しぶりに登場しましたね


JJを「天使」と呼ぶのは初耳かな?
にしてもピッタリです^^



クリストファー・ドーナー事件

リードがプロファイリングのときに
事例に挙げたChristopher Dorner(クリストファー・ドーナー)事件は

2013年にロサンゼルスで起きた
元警察官による一連の銃撃殺人事件。

クリストファー・ドーナーは
不当に警察官を解雇されたことから
きっかけを作った警察官に恨みを持ち
インターネット上に警察官とその家族を殺害するという
声明文を投稿しました。

その後警察官の娘と婚約者を射殺
容疑者として逃亡中に銃撃戦を繰り広げ
護衛や警察官が犠牲になりました。


最後は
ドーナー容疑者が立てこもってると見られる
山荘を警察が破壊、催涙弾を投げ入れるなどして
山荘は全焼、焼け跡からドーナー容疑者とみられる焼死体が発見されました。


事件発生から約9日
容疑者を含む5名が命を落とし
6人が負傷

ドーナー容疑者を捕まえるために
LA市警の警察官10,000人が動員され
100万ドルの懸賞金がかけられていました。


この事件では
警察官による誤射事件が起きたり
ドーナー容疑者を火責めで追い詰めるなど
事件後も批判が起きていました。




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クリミナル・マインドシーズン9第22話「テセウスの迷宮(Fatal)」のあらすじと感想

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死を予告されたメモを受け取った人が
必ず死亡する不可解な事件が相次いで発生!


犯人はなぜ予告できるの?
ひょっとして預言者?!


被害者を選ぶ理由は?


すべての謎は最後までのお楽しみ!


クリミナル・マインドシーズン9第22話
「テセウスの迷宮(Fatal)」のあらすじと感想です。








「テセウスの迷宮」あらすじ

カリフォルニア州ロングビーチ。

地元警察で拘束中の男性が留置所で死亡した。

男性は38歳のWayne Campbell(ウェイン・キャンベル)で
死亡する前日、警察署に自分の死を予告するメモを持ち込み
「保護して欲しい」と懇願してきたのだった。


メモには
“You have less than a day to live.
There is no way to prevent the inevitable.”
(お前はの生命はあと1日。必然の運命から逃れる方法はない)

と書かれてあったが
犯人はどうやってウェインを殺害することができたのか。


ウェインの死因はヒ素による中毒死で
これを聞いたある警官が
似たような事件が近隣の管轄内で起きたことを出す。


被害者の名前はHelen Mitchell(ヘレン・ミッチェル)。

6日前に、脅迫メモがレターボックスに入っていたと
警察署に相談に訪れた後死亡している。

ヘレンの死因もヒ素だった。


この一連の殺人事件の捜査協力を受け
地元に向かうホッチナーたち。

ウェインとヘレンの共通点は少なく
ウェインは鎮静剤の乱用
ヘレンはアル中というところに注目する。


一方ブレイクは
犯人が残したメモを分析し
“Stop it”(止められない)という代わりに
“prevent the inevitable”(必然の運命は避けられない)
と、人があまり使わないような言い回しを指摘する。



機内で議論がかわされているときに
ガルシアから3人目の被害者が発見されたという報告を受ける。


被害者はカルロス・オルテガ(Carlos Ortega)という
カーショップのオーナーで、店内で殺害され
胸には麻の紐がまっすぐに置かれていた。


現場を調べていたブレイクは
ウォーターボトルの中に
ヒ素らしき残留物を見つける。



ウェインは
ヒ素を盛られた時間帯は
スポーツバーにいたことがわかっている。

ヘレンの秘書を務めていた女性によると
ヘレンは死亡当日ずっと家におり
接触したのはチョコレートの宅配人だけだった。


チョコレートの送り主は地元のチャリティ団体で
団体からは3つのチョコレートの箱がなくなっているのがわかった。


さらに
ウェインの所持品からも
ヘレンの自宅からも、麻の紐が発見されたのだった。


ウェインが訪れたスポーツバーのバーテンダーの話では
ウェインの隣に男が座っていたことを覚えており
この男がウェインの飲み物にヒ素を盛った可能性がある。

ヘレンのチョコレートと
カルロスのウォータークーラーからはヒ素が検出され
被害者がヒ素を飲んだ経緯が特定される。


バーテンダーと
カルロスと最後に会った友人の話から
共通の犯人像が浮かび上がる。



犯人のハンティンググラウンドは一定地域にあるが
犯人の動機や被害者を選ぶ基準は不透明のまま。

そんな時4人目の被害者がでてしまう。

被害者はジャニス・チェスウィック(Janice Cheswick)という女性で
死亡予告のメモを受け取ったと
警察に通報している途中に殺害された。

ジャニスはロッシの忠告通り
何も口にせず、ヒ素を飲むことはなかったが
犯人はジャニスを執拗に刺し
麻の紐で首を絞めていた。


被害者に共通して残された麻の紐を見ていたリードは
やがて紐の長さと被害者の年齢が一致することに気がつく。



ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・犯人は白人男性、年齢は40代、大柄
・高秩序型で、被害者を注意深く選択し
ターゲットについて細かく調べて犯行に及ぶ計画性が見られる。
しかし犯人が被害者を選ぶ目的や理由は不明
・犯行現場に残された麻の紐はギリシャ神話の”3つの運命”を参考にしているとみられる:
ギリシャ神話に登場する、人間の寿命を決める三姉妹の女神
1.クロートーは人間の寿命を「紡ぐ者」
2.ラケシスは人間に寿命を「割り当てる者」
3.アトロポスは人間の寿命を「切る者」(死を意味する)
・麻紐は犯人は運命の女神になったつもりでいることを象徴している
・犯人がスプリーになったきっかけは不明、しかし大きな喪失感と考えられる
なぜなら自分の運命をコントロール出来ないが、他人の運命をコントロールしているからだ
・犯人はかなり緻密、事前に被害者の後をつけ、習慣などを調べ、接触さえしている
・捕まるおそれがあるとわかっていても被害者と接触する必要があるのは、犯人の衝撃が強いため   
・この衝撃は犯人の破綻を意味し、被害者への予告から殺害までの期間が短くなっている




「テセウスの迷宮」感想

今回はギリシャ神話が鍵になっていますが
毎回いろんな工夫がされていて
本当に飽きませんね。


犯人が早い段階でわかってしまうのは
ちょっと残念かな~
という気持ちもしましたが
わからないと話が進まないところもあり
これは仕方ないですね。


犯人が事件を起こす理由が
なんとなくはわかってきましたが
被害者を選ぶ理由が話の後半までずーっとわからず
わかったときは

「ええ~っ、こんな理由で~!?」

という驚きが忘れられないエピソードでした。


クリマイに登場するシリアルキラーは
いろんな理由で犯罪を起こしますが

こういう理由もあるんですね(;´Д`)


5人目の被害者が狙われて
絶体絶命の危機になるんだろうな!

と、ドキドキしながら見てましたが
それもあっさりと裏切られてしまいましたね~。


本当に迷宮に迷い込んで
「出口(結果)はどうなるんだろう」と
ハラハラせずには見られないエピソードでした。


ホッチの話がなかったら
かなりどよ~んとした気持ちで終わったような気がします。



邦題はなんで「テセウスの迷宮」なの?

原題は「Fate(宿命)」ですが
邦題は「テセウスの迷宮」なんですね。

ギリシャ神話が関係している今回の
エピソードらしい題名ですが
テセウスって?


調べてみたら
テセウスはギリシャ神話に登場する
伝説のアテーナイ王なんですね。


テセウスの武勇伝で知られるのが「ミーノータウロス退治」
ですが、ミーノータウロスを退治の時に
脱出不可能と呼ばれていた迷宮を
赤い麻糸を使って無事に脱出した
というところが、今回の題名につながったのでしょうか。


ギリシャ神話も読んでいると
ワクワクしたり興味が湧いてきますが
犯人はそのワクワクを違う方向に向けてしまったようですね…


ジャック大きくなったね!

ジャックが通う学校の
「キャリアデイ」に
自分の仕事の話をして欲しい、と
お願いされてるホッチ。


話す分には問題ないのですが
ホッチが気がかりなのは
自分が追いかけているシリアルキラーの一人が
ジャックの母親を殺害したという事実。

つらい過去をほじくりだしてしまうのでは
と、ホッチはどうしようか迷っていたんですよね。


でも、最後は
ジャックのクラスの子供達をBAUに招待して
“プロファイリング”の実演をして
子どもたちは大喜び!


びっくりしたのは
ジャックがすごく大きくなっていたことワォ!!(゚∀゚屮)屮


初めて登場したのは
シーズン1でしたっけ
(演じている子役は、シーズン3からの登場)。


本当に大きくなりましたよね。


ジャックの誕生日が
2005年10月5日なので
エピソードの時点では8歳でしょうか。


将来どうなるのかな~
エピソード続いたら
引退したホッチの代わりにFBI捜査官?!


楽しみデスね((o(´∀`)o))ワクワク


ロッシ:「猫の餌やりに行くんだろうよ」

このエピソードでもう一つ良かったのは
出番が少なかったけど
ロッシのセリフですね~。

エピソードの始め
キャリアデイのことで悩んでるホッチに
そっとアドバイスするのも好きだったんですが

一番良かったのは
ジャックのクラスメイトが
担任の先生をプロファイリングした時。


「先生はジャックのお父さんが好きなのよ。
だって先生は大好きな猫の話をする時
すごく早口になるけど、今日もそう」


先生はバツが悪そうに
ささ~っと去ってしまいます(笑)


それを見たロッシが一言。
“Probably had to go feed the cat.”
(猫の餌やりに行くんだろうよ)


いいね、ロッシ、この空気を読んだセリフ!


このエピソードの中で
一番好きなシーンです!!



マックス・プール

予告してから殺害するという事例で
リードが名前を上げたのが
マックス・プール(Max・Poole)

このシリアルキラーは
クリマイ3第6話「伝説のプロファイラー」に登場した人物。


ロッシクリマイデビュー作ですね。
被害者の顔を印刷した
行方不明者のチラシをそこら中に張りまくった
キモい犯人でしたね。




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クリミナル・マインドシーズン9第23話「天使と悪魔(Angel)前編」のあらすじと感想

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シーズン9最終話の前編!


娼婦を襲う連続犯を追うホッチたち
今回の犯人はかなり手強いぞ


ドキドキハラハラの展開
そして前編最後は
BAUメンバーが凶弾に!


もう絶対見逃したら後悔する
クリミナル・マインドシーズン9第23話「天使と悪魔(Angel)前編」
のあらすじと感想です。









「天使と悪魔 前編」のあらすじ

クルーズは
元テキサス・レンジャーで
現在テキサス州ブリスコ群で保安官を務める友人
ピーター・コールマン(Peter Coleman)から捜査依頼を受ける。


コールマンの管轄区では
娼婦とポン引きが殺害されるという事件が過去11ヶ月に2件発生しており
昨日はアビゲイル・ジョーンズ(Abigail Jones)という娼婦の遺体が
ゴミ捨て場で発見された。

どの遺体にも
手首にロープの痕があり
後頭部を銃で撃たれていた。

さらに
背中には線状の傷が無数にあり
性的暴行は見られなかった。


こうした不可解な遺体の状況から
コールマンは友人であるクルーズを通して
ホッチナーたちに捜査を依頼してきたのだった。


娼婦たちが集まるバーを訪れたモーガンとJJ。
そこでモーガンは、アビゲイルの仕事仲間で
同じく娼婦のタバサ(Tabitha)から
アビゲイルが最後に会った客が
「マック・ザ・ナイフ」と名乗る人物だったということがわかる。



アビゲイルの姉から事情を聞くJJ。
それによると、アビゲイルの最後の電話ではいつもと違い
すべてのことに対して謝り
「”やつら”が捕まえに来る」と話していたという。



警察署にミルズ(Mills)牧師が情報提供にやってくる。
ミルズ牧師によると、ルーカスはミルズ牧師に
自分はポン引きではなく男娼であると打ち明けていた。



検死結果の報告を聞くロッシとブレイクだったが
検死がずさんに行われていたことに驚きをかくせずにいた。


遺体につけられた特徴的な傷痕を見たロッシは
合意的なSMプレイによるものではないかと推測する。



タバサが遺体となって発見された。

タバサの背中には
殺害後切り傷がつけられており
SMプレイという線は消えた。


さらに
タバサの足からはラベンダーの香りがした。


ホッチナーたちが犯人のプロファイルを発表した後
ガルシアはタバサのクレジットカードの記録から
「マック・ザ・ナイフ」が小学校の校長を務める
マッキンタイア(McIntyre)人物ということを突き止める。


マッキンタイアによると
彼は被害者たちと面識はあったものの
胸の傷を見せ、自分はMの側だったと主張する。



さらにガルシアの調査で
ミルズ牧師の意外な過去がわかる。

ポン引きで逮捕歴のあるミルズ牧師だったが
ホッチナーはミルズ牧師が今回の殺人事件の犯人ではなく
何者かがミルズ牧師の過去を利用して
犯人に仕立てているのではないかと推測する。


ポン引きが娼婦たちを殺害するというのは
矛盾していると考えたからだ。



ミルズ牧師の自宅に急行するホッチナーたちだったが
そのころミルズ牧師は犯人の罠にはまり
どんどん追いつめられて入ったのだった…



「天使と悪魔 前編」の感想

シーズン最後のエピソード、ということで
どんだけ異常な犯人が出てくるのだろうか
どんだけ猟奇的なんだろうか

と、かなりドキドキしながら見ていましたが
じわじわっとスリルが訪れるような話の展開でした。



ずさんな検死なんて
クリマイ史上初めてじゃないか?

という目新しさはあったものの
飛び抜けてなにか違う、というのは
「目立って」なかったですよね。



でも
牧師や校長など
聖職についていると言われる人物を
犯罪に巻き込んだり

背後に潜む大きな黒幕が徐々に姿を現すなど

「あれ、けっこうすごい展開かも?!」
がじわじわと実感できて
なんだかすごくゾクゾクしてきました。


後半になると
もっとそれが出てくるのですが
これ以上言うのやめときますね^^;


ミルズ牧師が犯人にどんどん追いつめられて
ドツボにはまっていくのが見るに耐えられず

「気づいて~><」

と、何度絶叫したことか。


そして
私の願いは叶うことなく前編の最後へ


ここでまた
「いやあ~o(;>△<)O」

というようなシーンが。


どうにかなるのはわかるけど
もうどうなっちゃうんだろう


「まったく
クリフハンガーじゃなくて本当によかったよ(;´・ω・)」


というような終わり方でしたよね。



え、モーガンちょっとそれ(赤面)

エピソードの初め
深夜に呼びだされたBAUメンバーたが
アルペンで話をしているとき

ようやく夫婦水入らずの時間を
過ごそうと思ったのに…
とぼやくJJに向かって

“Dust off the old cobwebs.”って言いましたよね。


直訳すると
蜘蛛の古巣を取り払うってことですが


話の流れからすると…


なんとなくわかりますよね^^;


モーガンがそんなことを言うなんて
って、ちょっとこっちが恥ずかしくなりました。


ハウスハンターズ

これもまた冒頭のシーンですが
アレックスがスペンサーに
見たかった「ハウスハンターズ」をダンナが一人で見てる
とぼやいていましたが

調べてみたら「ハウスハンターズ」は
アメリカで人気のテレビ番組。

家を購入したいカップルが登場して
3件の物件のうち、一番気に入ったものを購入する
という内容なんだそうです。


何かドラマ番組かと思ったけど
なるほど、アレックスはこういう番組が好きなんですね~。


意外。



後編観たくて
居ても立ってもいられないのではないでしょうか。


前編並に後編も
スリルやアッと驚く展開が待ってます。


お楽しみに~!




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クリミナル・マインド10全エピソードあらすじ一覧

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クリミナルマインド・シーズン10全23話について
あらすじを一覧にまとめました。


各エピソードごとに
簡単なあらすじを書いてますので

「どんなエピソードかな?」を知りたい時に
参考にしてみてくださいね。


詳しいあらすじや
私の感想などについては
「このエピソードの感想はこちら」をクリックしてください
(ない場合はまだ記事にしていないので、お待ちくださいませ)。



それではシーズン10エピゾード一覧へGO!








日本語版タイトルやエピソードによっては
もう少し付け加える必要があるところもありますので
わかり次第修正・加筆していきます^^

1

「容疑者X」”X”

FBI潜入捜査官として活躍していたケイト・キャラハン捜査官が、新たに加わったBAU。新チームの初の捜査は、カリフォルニア州ベーカーズフィールドで発生した連続殺人事件。被害者は3人共すべて手足が切断されていて身元の確認に困難をきたす。捜査洗浄に浮かんだ容疑者を逮捕したBAUだったが、そこからネット上に広がる身体欠損性愛ネットワークの存在を知る。

2

「地獄めぐり」”Burn”

シアトルで連続事件が発生する。殺害手口や地理的要素から、別件の可能性もあったが、口の損傷など共通点があり同一犯の犯行と見られた。検死の結果、口内にローマ数字が刻まれていたことがわかり、犯人の異様な犯行が徐々に明らかになっていく…一方ガルシアは、リードを殺害しようとして逮捕され、死刑宣告を受けている死刑囚に面会するためテキサスに向かった。

3

「千の太陽」”A Thousand Suns”

コロラドで旅客機が墜落、乘っていた152名が死亡するという惨事になった。目撃者は墜落する前に光線を見ていており、事件性の可能性も捨てきれず、BAUにプロファイリングの要請が来る。現場を訪れたキャラハン捜査官は、アメリカ同時多発テロ事件で姉夫婦を亡くしており、その経験から今回の事件に強い思いを寄せるのであった。

4

“The itch”

アトランタで起こった殺人事件の被害者の体には、無数の傷があった。BAUは、事件の犯人と、他に余罪がないか捜査を開始する。やがてBAUメンバーは、犯人は皮膚障害を持った妄想狂ではないかというプロファイリングを描く。

“Boxed In”

サンディエゴで、1年前のハロウィンに失踪した少年が瀕死の状態で発見された。同じような事件が1年前にも起こっていたため、捜査協力を依頼されたBAUメンバーは、ハロウィン前日に現地に飛ぶ。しかし捜査を始めた頃に、ある少年が何者かに拉致されてしまった。

6

“If the Shoe Fits”

ミネソタで男性ばかりが殺害される連続事件が発生する。口に被害者の所持品が挟まれていたり犯人の異様な行動が残されていたが、共通点を見つけることが難しく、プロファイリングが難航する。一方JJは姉を亡くした悲しみを乗りきれず母親と衝突する。

ホッチナー役、トーマス・ギブソンが監督!

7

“Hashtag”

メリーランド州ベセスダで連続殺人事件が発生、BAUに捜査協力の要請が来る。捜査を進めていくうちに、被害者たちはみなソーシャルメディアネットワークのヘビーユーザーで多数のフォロワーを持ち、犯人はインターネットを利用してターゲットを探している可能性が強まる。一方モーガンとサバンナは、ともに過ごす時間を作るためにある決断をする。

8

“The Boys of Sudworth Place”

ボストンである弁護士が失踪する。仕事で成功を収め、高い評価を受けていた弁護士に失踪する理由は一見見当たらなかったが、捜査を進めていくうちに、弁護士のもう一つの顔が次々に明らかになる…

9

“Fate”

ヴァージニアで発生した連続殺人事件は、被害者がランダムに選ばれていた。被害者には無数の刺し傷があり、抑えきれない殺意を抱く犯人像が浮かび上がる。その一方で、激しい後悔の念も見られ、BAUメンバーたちはアンバランスな感情を持つ犯人を追うことになった。ロッシは自分の娘だという女性の突然の訪問を受け、さらに彼女には2歳の息子がおり、突然「おじいちゃん」になってしまったことにとまどう。

10

“Amelia Porter”

ソルトレイクシティで、2件の連続殺人事件が発生、3名が犠牲となる。捜査に乗り出したBAUメンバーはやがて、犯人は逃亡している人物の可能性を強め、行方を追う。一方ロッシは、ベスと別れたホッチナーを励まそうと飲みに誘う。

11

“The Forever People”

ネヴァダ州で、凍った女性の遺体が発見された。よく見ると遺体には電気ショックの跡があり、殺人事件として捜査を開始する。やがてホッチナーたちは、被害者があるカルト宗教団体と関連があることを突き止める。一方JJは、拉致された時のトラウマに襲われ苦悩する。

12

“Anonymous”

BAUメンバーたちはフロリダで起きているスプリーキラーの捜索にあたることになった。今回の事件では、犯人は犯行を実行する前に自ら救急サービスに電話をかけていた。一方週末に娘と会うことを楽しみにしていたロッシのもとに思いがけない訃報が届いた。

ロッシ役、ジョー・マンテーニャが監督!

13

“Nelson’s Sparrow”

1970年代にロッシとギデオンが捜査をして迷宮入りをしていた事件について、ホッチナーたちは捜査を再開する。ヴァージニアで起きたこの事件の犯人と思われる人物が、事件を再び起こしたためだった。BAU設立の黎明期に起きた事件の犯人をこんどこそ捕まえるために、ホッチナーたちの執念の捜査が始まる。

14

“Hero Worship”

インディアナポリスのカフェが突然爆発、多数の死傷者を出す。犯人の割り出しに全力を挙げるBAUメンバーだったが、カフェで負傷者を救助し、一躍有名になった生存者の車に爆弾が仕掛けられ、事件は複雑に展開していく。ロッシは、ギデオンを失った喪失感に苦しんでいるリードを励ますため、チェスの相手をする。

15

“Scream”

女性を狙った猟奇的な殺人事件がカリフォルニアで発生する。捜査を進めていくうちに、子供の頃に激しい虐待を見せつけられた過去を持ち、それが引き金となって犯行を実行している犯人像が浮かび上がる。一方ケイトは、オンラインで知り合った異性と密かに連絡を取り合っている姪のメグの行動を心配する。

16

“Lockdown”

テキサス州リバティ郡にある刑務所で、2人の刑務官が殺害される事件が発生、BAUは捜査支援の要請を受ける。厳重な警護の中起きたこの事件は謎を呼ぶが、やがてホッチナーたちは、刑務所内で起きたこの事件の暗闇に気づき愕然とする。

17

“Breath Play”

ウイスコンシン州マディソンで立て続けに3人の女性が殺害される。どの被害者もベッドの上で縛られた上、首には紐のようなもので縛られた跡があった。被害者に残された犯行の形跡から、ホッチナーたちは犯人にたどり着くプロファイリングを始める。一方キャラハンはメンバーに自身の妊娠を発表する。幸せな一方で、オンラインの交友関係をめぐってメグと対立する。

18

“Rock Creek Park”

やり手の下院議員の妻が突然失踪、事件性の可能性があり、ホッチナーたちは捜査に乗り出す。犯人は政治的に対立する人物ではないかと考えられ、フックス捜査官の協力の下、ロシアの犯罪組織に属する2人の重要容疑者が浮かび上がる。リードはルーカー捜査官と共に、容疑者の一人をマークする。

19

“Beyond Borders”

バルバドスにバカンスにでかけた一家4人が現地で誘拐される。昨年フロリダで発生した事件と類似点があり、同一犯の犯行の可能性が高まったため、ホッチナーたちBAUメンバーは、海外で事件に巻き込まれた米国人を救出するInternational Response Teamのリーダー、ジャック・ギャレットらと共に捜査にあたることになった。

20

“A Place at the Table”

メリーランドで奇妙な一家殺害事件が発生する。被害者たちはみなきちんとセットされたテーブルに座って死亡しており、ダイニングテーブルにセッティングされた食器は、被害者の数よりも2人分多かった。さらに、季節外れのクリスマスソングがかかっていた。家の中を捜索していた警官は一人の男を取り押さえる。一方ホッチナーは義理の父、ロイを尋ねるが、アルツハイマー病が進行していることに気づく。

21

“Mr. Scratch”

3件の殺人事件で、容疑者がそれぞれ見つかったが、3人の容疑者は共にセージが焼けたような臭いがした後、大きな爪を持った”シャドウモンスター”が被害者を襲ったと主張する。BAUは何者かが容疑者を操っているのではないかという疑問を持ち捜査を開始する。事件の真相に近づくほど複雑さを呈し、それはメンバーの一人を危険に晒すことにもなった…

スペンサー役、マシュー・グレイ・ギュブラーが監督!

22

“Protection”

ロサンゼルスで同一の銃で3人が射殺されるという連続事件が発生した。犯行の動機を調べていたホッチナーたちは、やがて被害者たちが何かしらの犯罪に関わっていたことを発見する。犯人はヴィジランテの可能性が高く、やがてその背後に広がる暗い過去が明らかになる。

23

“The Hunt”

キャラハン捜査官の姪のメグと親友が何者かに誘拐される。インターネット上で知り合った人物が犯人の可能性と見て必死の捜査が続くが、メグは大きな人身売買組織に巻き込まれていることに気づき愕然とする。キャラハン捜査官は生まれてくる子どもや家族のことを考えBAUを去る決意をする。JJはスペンサーに2人目を妊娠していることを告げる。

参考 Criminal minds Wiki




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クリミナル・マインドシーズン9第16話「天使の失踪(Gabby)」のあらすじと感想

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幼い女の子の誘拐事件発生!


ホッチナー役
トーマス・ギブソン監督が

幼い子供が巻き込まれ
時間との戦いになる事件に挑戦する
BAUの活躍を描く!


クリミナル・マインドシーズン9第16話
「天使の失踪(Gabby)」のあらすじと感想です。








「天使の失踪」あらすじ

ミシシッピ州はティスバーグで
4歳になるGabby Haffer(ガビー・ホッファー)が何者かに誘拐された。


Sue Walsh(スー・ウォルシュ)は
旅行に出かける従姉妹のKateの娘、ガビーを預かっており
その時に起きた事件だった。


スーは、ようやく寝ついたガビーを車に乗せ
フードマートに買い物に出かける。


そして、寝ているがビーを車に残し
店で買物をして出てきた4分間の間に
何者かに連れ去られてしまったのだ。


ガビーが誘拐されてから3時間後
ホッチナーたちは捜査を開始する。



アメリカ南東の地域を担当する
CARDチームのカニング捜査官と現地で合流

現地はアンバーアラートが発動され
緊迫した空気が漂っていた。


目撃情報によると、事件当時
スーの車の隣に黒っぽいバンが横付けされていて
ブレーキランプが点灯しており
ひとりがドライバーで
もうひとりがガビーを車に連れ込んだと見られた。


ケイトとは連絡が取れたが
ケイトと離婚したガビーの実父
Doug(ダグ)とは連絡が取れずじまいだった。


トラック運転手なのに連絡が取れないというのは不自然で
しかもダグは離婚の際親権を失っている。


ホッチナーたちは
黒いバンとダグの行方を追うことになった。


スーの自宅を訪れたJJとモーガンは
近所の人と会話
黒っぽいバンを見かけ
水道の修理業者かと思ったとの情報を得る。


ガルシアはその情報にマッチする地元の業者を発見する。



ダグのものと見られるトラックが発見され
カニング捜査とともに現場を訪れたリードとブレイク。


トラックが放置された場所は
ガビーが誘拐されたフードマートから約8km離れており

さらに監視カメラは
例の黒っぽいバンに乗り込むダグの姿を捉えていた。


そのバンの持ち主は
Ian Little(イアン・リトル)で
おじとともに配管業を営んでいた。


ケイトの話によると
ダグはイアンから麻薬を買っていたということから知り合いだった。


重要容疑者を見たホッチナーたちは
イアンを拘束するが
イアンはほとんど離さず、黙秘を続ける。

さらにイアンは顔に重度の火傷を負っているにもかかわらず
病院にも行かないという不審な点もあった。



ガルシアはイアンの携帯電話の電波発信地点から
イアンの両親が所有する農場を発見する。

その農場は、かつてリトルの父親が母親を殺し
自らも命を絶った場所だった。


イアンとダグが共謀してガビーを誘拐した線が濃厚になり
農場を捜査するホッチナーたち。



やがて
農場付近を流れる川で
黒いビニール袋に包まれた死体を発見する。

その死体は
ホッチナーたちが容疑者とみていた
ダグだった…



「天使の失踪」感想

ホッチ役のトーマス・ギブソンが監督のこのエピソード。

前回彼が監督を務めた
「姉妹」と比べると
ミステリアスな誘拐/失踪事件という共通点がありますよね。

あと
容疑者が取調中に凶暴になっていくとか^^;

犯人かな?犯人かな?犯人かな?

あ、違ってた!

とか^^;



冒頭の、事件が発生するまでが長かったですよね。
なので、何が起こるのか心のなかでいろいろ考えてしまって
息苦しくなりました(苦笑)


もう、このドキドキに耐えられない~><
みたいな。


犯人はエピソードの後半までわからずじまいですが
私はなんとなくピンときてました。

だから犯人がわかったときは

あ、やっぱり

感が強かったですが

本当の犯人というか
最後の最後に逮捕された犯人は
想像もしてませんでしたね~。


こういう複雑さはさすがクリマイと関心しましたが

最後は子どもの里子に関する問題が浮かび上がって
すごく考えさせられたエピソードでもありました。


あ、あと
邦題が秀逸ですよね!
「天使の失踪」って。

原題は「Gabby」で、誘拐された女の子の名前ですが
親にとっては天使のような存在の子どもが誘拐された
というエピソードを象徴するような邦題ですよね。



モーガンやっぱりいい人

ガビーが誘拐されて
その安否を本気で心配していたガルシア。

さらに
事件が里子の”闇の養子縁組”にまで関わってることを知り
さらに心を痛めるガルシア。


そんなガルシアの様子を知っていたモーガンは
最後ガビーが無事に救出されて
抱き合う姿をスマホで撮影
遠く離れたガルシアに見せます。


すごく
話題が暗かったので
それまでどよんとした気持ちに包まれていたのですが
このモーガンとガルシアのやり取りを見て
すごく優しい気持ちになりました。



ガルシアのこういう優しさ
モーガンのこういう優しさ
本当に好きです!。・゚・(ノ∀`)・゚・。




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クリミナル・マインドシーズン9第17話「トンネルの魔術師(Persuasion)」のあらすじと感想

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舞台はスペンサーの故郷、ラスベガス!


砂漠に溺死体が発見されるという
奇妙な事件が発生!


ラスベガスという土地が生み出したこの事件
犯人は魔術師?!


スペンサーのお母さんの行動もついでに気になる
クリミナル・マインドシーズン9第17話
「トンネルの魔術師(Persuasion)」のあらすじと感想です。








「トンネルの魔術師」のあらすじ

ラスベガスの砂漠で
身元不明の女性の遺体が発見された。

2週間前にも同じ場所で女性の遺体が
白骨化した状態で発見されており
連続殺人事件として捜査が始まった。


検死の結果、被害者はどちらも30代の女性で
殴られた跡と、生前ついたとみられる擦り傷が
手首と足首についていた。

2人も監禁されていた可能性があり
死因は溺死という共通点も持っていた。



2人の身元は不明だったが
1番目の被害者はウエストポーチを身につけていたため
ツーリストと考えられ

2番めの被害者はユニフォームを着ていたので
ウエイトレスと推測された。



やがて2番めの被害者の身元が判明する。

被害者は34歳のFrida Bancoroft(フリーダ・バンクロフト)で
地元のダイナーで働くウエイトレスだった。

元ドラッグ中毒者だったが
遺体からは薬物反応は見られなかった。


フリーダが働いていたダイナーの従業員の話によると
フリーダは、働いたお金を引っ越しするために貯めていて
1週間前に引っ越しが決まったばかりだった。



遺体が発見された現場を訪れたJJとリード。

リードは遺体のすぐ近くの看板に書かれた「2/10」の文字を発見する。


ペンキが乾ききっていないことから
最近書かれた文字で、犯人が書いたものである可能性が高まった。



監視カメラの分析で
1番目の被害者の身元も判明する。

被害者はRenee Sheffield(レネー・シェフィールド)で
3年前にラスベガスにやってきたが
定住していなかったとみられる。


レネーはある男性と一緒で
更に詳しくカメラを分析していると
レネーは隣りに座っていた客のチップをくすねていた。


レネーは
ラスベガスにやってきた観光客をターゲットに
詐欺を働くストリップマイナーだったのだ。



後日レネーと行動をともにしていた男の身元が判明するが
遺体となって発見される。


男の名前は
Elijah Hall(イライジャ・ホール)で
遺体の近くには「2/10」のペイントが。



リードは
このペイントの意味は、カウントダウンではなく
2つの目と10本の指を表している
ホーボーコードだということに気がつく。

犯人は、泥棒の掟を破った場合
こうなるぞ、と
ストリップマイナーたちを脅しているのだった。



ホッチナーたちは
犯人のプロファイルを発表する。

・犯人はソシオパスで、自分からなにか盗んだことに対して復讐している
・被害者は皆定住していないホームレスで、犯人と路上やシェルターで知り合ったとみられる。
・フリーダとレネーの遺体を砂漠に遺棄したのは2つの理由がある:
ひとつは警察から発見されにくくするため、もう一つは”メッセージ”を他のものに伝えるため。
・被害者や犯人は徒党を組んでいるが、大きな犯罪組織ではなく、小さな犯罪集団だろう。
・しかし、グループには厳しい掟があり、それを犯した時に死という罰則が待っている。
・犯人はこのグループのリーダーで、異議を唱えることには徹底して非寛容
・だが、犯人は一見普通で物腰が柔らかい。
おそらくカルトリーダーのように社交性に富みカリスマ性があるだろう。
・犯人は壮大な妄想を抱いており、自分を神と交信ができたり
他の高い能力を持ち合わせている、特別な人間と信じきっている。
・犯人は金銭的に行き詰まったり、自分におべっかを使う人間に近づき
惹きつけ、自分の従属者としてはべらせている。
・やがて従属者たちが盲目的に服従すると、犯人のナルシズムも大きくなり
従属者たちに極端なことを要求するようになる。
・また、犯人は自分の影響力を拡大したい欲求にも駆られている。
3番めの被害者が、砂漠ではなく、多くの人が行き交う公共の場所だったのは
より大胆に、より軽率になっていることを示唆している。
・犯人はすでに3人の従属者を失ったため、新たな従属者の勧誘を始めるだろう。
・被害者のライフスタイルを考えると、犯人はホームレスが集まる場所に現れる可能性が高い。



捜査を進めていたホッチナーたちは
やがてラスベガスの地下を走る、放水路の存在に気づき
そこが犯人たちの住処だという見方を強める…



「トンネルの魔術師」の感想

ラスベガスは華やかで明るいイメージが有りますが
それとは対象的な、深い暗闇もあるんだな
ということが印象に残ったエピソードでした。


砂漠なのに溺死体?

そんななぞなぞっぽい始まりは
クリマイの十八番ですが

内容が複雑なので
「あ~、またか」っていうのがないんですよね。


ホーボーコードが出てきたり
ラスベガスの放水路が関係していたり


本当に
「えっ?」っていうサプライズが
今回もたくさんありました。


犯人はなんとな~くわかってましたが
最後フィンがただ勧誘されただけじゃなくて
もっと深い理由があったことを知って
これもまた
「えっ!?」
って感じでしたね。



最後の最後
犯人の性格を見通した上での
スペンサーの巧みな話術に
犯人がひっかかったのはサイコーに面白かったです。


ホーボーコード

ホーボーコードは
hobo codeと書きますが
この「hobo」は、移民労働者やホームレス
仕事のために各地を転々とする極貧の人のことを言うそうです。


ウィキペディアによると
たとえば豆(beans)のことを弾丸(bullets)というふうに
ホーボーたちは自分たちの間のみで理解できるような
独特の言い回しをしていたようです。


それが今回のホーボーコードにつながってるのでしょうか。
にしても
2つの目と10本の指、って
なかなか想像できませんよね(;・∀・)


チキンフライドロブスター

久しぶりにラスベガスに戻る機会ができたので
お母さんに電話をかけるスペンサー。

その時に
「久しぶりにビニオンズのチキンフライドロブスターが食べたい」
と言いましたが

どんな料理か気になって調べてみました。


ビニオンズ(Binion’s)は
ラスベガスにある大きなホテルグループ。

チキンフライドロブスターは
ビニオンズが運営しているステーキハウスの
看板メニューなんですね。


ビニオンズのメニューによると
フライドチキンロブスターは
オーストラリア産のロブスターのしっぽを
パン粉を付けてこんがり揚げたもの。

お好みのソースを付けて食べるんだそうです。


チキンをロブスターの形っぽく揚げた料理かな
ロブスターをフライドチキンぽく揚げたものかな
なんていろいろ想像していましたが

なーるほど。


ラスベガスに行ったら是非
食べておきたいですね~、って

ラスベガス行く予定全然ないけど^^;



お母さんに会えなくてがっかり

地理的プロファイリングや
犯人が書き残したペイントを解読するなど
事件解明に貢献したスペンサー。

でもその一方で
お母さんに会えると期待していたのに
結局会えずじまいでしたよね(T_T)


お母さんはグランドキャニオンに旅行中で
スペンサーに返信もなし。


チキンフライドロブスターも食べられなくて
かわいそうでした。


「お母さんとラバ」は「ホッチとビーチ」(笑)

でも、クウォンティコに帰ってきてから
スペンサーのもとにお母さんから絵葉書と小包が!


小包を開けた時のスペンサーのぱあっと明るくなった顔が
印象的でした。

お母さんスペンサーのこと
忘れてなくてよかったね^^



絵葉書には
ラバに乗ってグランドキャニオン旅行を楽しんでいると
お母さんが綴っていました。


それを読んだスペンサーが興奮気味に
「お母さんがラバに乗るなんて
まるでホッチがビーチにいるくらいありえないよ!」

ってJJに話してました。


ホッチを例えに出すなんて^^;

でも、爆笑してしまいました(笑)


でも、スペンサーにビーチもなんか
ありえないですよね。
前にビーチは不潔で嫌い、って言ってたし。




ラスベガスは
スペンサーの故郷ということで

そのせいか
ラスベガスが舞台になるエピソードは
嬉しいんですよね~。


イーサン登場しないかな、って
まだ思ってるし^^;!




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クリミナル・マインドシーズン9第18話「渇いた牙(Rabid)」のあらすじと感想

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ミルウォーキーで怪事件発生!


同じ場所に埋められていた3体の遺体
人間や動物に噛まれた跡
結びつかない被害者たちの特徴…


難解に見えるこの事件
ホッチたちはどうプロファイリングする?


犯人の動機に
「え?こんなことが原因で?」
とびっくりすること間違いなし!


クリミナル・マインドシーズン9第18話
「渇いた牙(Rabid)」のあらすじと感想です。









「渇いた牙」あらすじ

ウイスコンシン州、ミルウォーキー。

郊外にある森林公園で
同じ場所から3体の遺体が埋められているのが発見された。

被害者は男性2名、女性1名。


報告によると
被害者は約1ヶ月おきごとに殺害されたという。


3番めの被害者は
Susan Clark(スーザン・クラーク)と判明する。

死後2週間ほど経過しており
長い間監禁されていたとみられる痕が
手首と足首についていた。



不明だった1番目と2番めの被害者も判明する。

1番目の被害者はMelvin Lewis(メルヴィン・ルイス)
2番めの被害者はRudy Hightower(ルディー・ハイタワー)。


被害者たちの性別も人種も、職種もバラバラで
共通点は見つからない。



遺体が遺棄されていた現場に訪れたモーガンとJJ。

場所は車で入るにも運ぶにも不便な場所で
モーガンとJJは
犯人にはリスクを犯してまでここに遺棄する意味があると推測する。



検死結果の報告を効くロッシとリード。
検視官は被害者の死因は心停止と判断するが
なぜそうなったのが原因を特定できなかった。


さらに
被害者には死後または生前につけられたとみられる噛み痕があり
メルヴィンにつけられたものは動物によって
ルディーとスーザンは人間によって噛まれたものという。


その後の捜査で
メルヴィンが動物管理センターで働いていたこと
被害者たちは狂犬病(恐水病)にかかっていたことがわかった。


被害者たちを拘束していたこと
メルヴィンだけが動物に噛まれていたことから

リードは
犯人は被害者にウイルスを感染させ
ウイルスが体内で孵化させることを目的に
被害者を監禁していたのではないかとの見方を強めた。



ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・犯人は20代なかばから30代前半の白人男性
・被害者についた噛み痕は、犯人が被害者を狂犬病に感染させるためにつけたもの。
人間の噛み痕は、他の被害者のもので、噛ませることによって感染させていた。
・犯人は、被害者が他の被害者に攻撃するのを見て興奮するサディスト。
おそらく攻撃の様子を撮影して、何度も見て楽しんでいるだろう。
・狂犬病は致死率の高い病気で、狂犬病ウイルスを殺害方法として利用する犯人にも高いリスクを伴う。
この方法を使うということは、狂犬病が犯人にとって特別な意味があることがわかる。
ペットを狂犬病で失ったといった経験があるかもしれない。
・狂犬病ウイルスの入手は難しいため、犯人は動物クリニックや害虫駆除会社に勤めている可能性がある。
・犯人が犯行を実行する欲望は尽きることがない。自分自身で犯行をやめることは無いだろう。
・被害者を長期間監禁できる人目につきにくい建物を所有している。



地理的プロファイリングから
犯人の犯行エリアを割り出したリードは
このエリアで過去1ヶ月の間に2人が行方不明になっていることに気がつく。


さらに
狂犬病を手がかりに調査をしてたガルシアは
ある有力な情報を発見する…




「渇いた牙」感想

ミルウォーキーというと
ついジェフリー・ダーマーを連想してしまうのですが

今回の事件も
なんだか不気味な展開で始まって
終わり方も不気味でしたよね。


狂犬病を使った一連の事件
まさか、という展開でしたが
犯人の描写があまり出てこなかったので
不透明な部分ばかり多くて
一層ストーリーを不気味にしていた気がします。


ただ、犯人についての描写が少し足りなかったです。

いつもだったら
「そうそう、その犯人のキャラだもんね~」と納得できるのですが

サディスティックで被害者の様子を撮影する
といった犯人の特徴にイマイチ入り込めませんでした。



犯人の動機がカニバリズムや
噛むことに快楽を見出しているシリアルキラーでもなくて
ウイルスを感染させることが目的だと見破ったり

地理的プロファイリングで
犯人逮捕につなげたスペンサーの推理が光ってましたよね。


あと最後犯人を捕まえる時の
モーガンとスペンサーの見事なチームワークはよかったです!



すごく陰気な展開で
犯人にイラッとしてたところだったので
終わりはスカッとすることができました♪



体力検査のエピソード

このエピソードで忘れられないのが
なんといってもガルシアとスペンサーの
体力検査の話ですよね。


スポーツとはまったく縁のない二人が
嫌々トラックを走っている…


なにかと思ったら
体力検査に合格するため
密かにトレーニングしていたんですね。


にしても
ガルシアもスペンサーも
輝く太陽のもと、運動に励む姿
似合いませんね^^;

特にスペンサー
スポーツウエアのソックスまで
やっぱり左右違うし(笑)



モーガンに内緒で頑張ってたけど
最後はトレーナーの代理でやってきましたね。


ガルシアとスペンサーをしごくシーンは
「クリマイってサスペンスドラマだっけ?」って忘れるほど
コミカルで面白かったです!


実は試験免除されてた、っていうオチは
最高に良かった(笑)



ラビッド

このエピソードの原題は「Rabid(ラビッド)」というのですが
同じ題名の映画を連想させる部分がいくつかあります。

「ラビッド」は
1977年に制作されたホラー映画。

交通事故にあった主人公が
副作用の危険性がある皮膚移植の手術を受けたために
噛み付いた相手が”ラビッドゾンビ”に。

ゾンビになった相手は狂犬病のように暴れて他の人に襲いかかり
噛みつかれた人はゾンビになってまた他の人に、というふうに
被害がどんどん広がっていくという物語です。


今回のエピソードの被害者も
狂犬病の症状を発症して
他の被害者に噛み付いて感染を広げていましたよね。


う~ん
やっぱり不気味な話です(ノД\lll)



ハンター・カニンガム

今回のエピソードでカギを握っている人物が
ハンター・カニンガム。

声だけの出演ですが
あの暗闇王子ことビリー・フリンの子供時代を演じた
子役(Stone Eisenmann)なんですね。

もし、シリーズ6第1話「開ない夜」を観ることがあったら、チェックしてみてくださいね。




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クリミナル・マインドシーズン9第24話「天使と悪魔(Demons)後編」のあらすじと感想

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シーズン9の最終話!


クリフハンガーじゃなくて良かったと
最高にホッとするような終わり方だった前編


真犯人にはめられたミルズ
凶弾に倒れたBAUメンバーの運命は?

その真犯人てどんな奴?!


気になることはたくさん
驚きやドキドキはまだまだ続くよ
最後までお見逃しなく!


クリミナル・マインドシーズン9第24話
「天使と悪魔(Demons)後編」のあらすじと感想です。








前編の最後は
銃を持ちダイナーに立てこもったミルズと
BAUメンバー、警察が対峙
その後銃撃戦が始まりました。


追いつめられたミルズは発砲を繰り返し

この銃撃戦でコールマン保安官
ブレイクをかばったリード
ダイナーに突入したモーガンが撃たれてしまいました…



「天使と悪魔 後編」のあらすじ

ミルズとの激しい銃撃戦で
撃たれたコールマン保安官は死亡してしまう。

リードは首に銃弾を受け
ブレイクの必死の呼びかけにもかかわらず
意識を失っていった。



同じく銃弾を受けたモーガンだったが
弾は防弾ベストで止まり事なきを得た。

逃げるミルズをJJと共に猛追し
再び激しい銃撃戦を繰り返すが
ミルズが射殺されて幕を閉じる。


集中治療を受けているリードを待合室で待つブレイクは
「(スペンサーじゃなくて)自分だったはず」と
複雑な心境をJJに吐露する。



ホッチナーは銃撃戦が行われたダイナーには
3体の遺体があったが周りに血痕はなく
どこかで殺害されて運び込まれたことを指摘する。

しかし
ミルズの車には血痕が残っていなかったことから
何者かが運んだ可能性が高くなった。



リードと同じ病院で怪我の治療を受けていたモーガンは
JJらに始めの銃弾を発泡したのはミルズではないという見解を示す。

事実、モーガンが防弾ベストに受けた銃弾と
コールマンを撃った銃弾は違っていた。


さらにJJは
被害者たちがPool Hallに関係する人々であることを指摘する。
Pool Hallの関係者で生存すのはディナ(Dinah)ひとり。

メンバーたちはディナの身柄を拘束しようとするが
ディナを見つけることはできなかった。

ディナの自宅には荷造りされた旅行かばんが残されたまま
JJはディナと息子らしき少年が一緒に写った写真を見つける。



ロッシたちが保安官事務所に戻ると
ディナが拘束されたという報告が入る。

ディナを連行したのは
オーエン・マクレガー(Owen McGregor)保安官。

マクレガー保安官は
ルート13号線でディナを発見したということだが
どうやってディナがそこにいたのか
というところは濁されてしまった。


さらに
写真の少年がディナの息子と確認し
そこからディナの協力を得ようと取り調べていたJJだが
ベネット(Bennett)保安官の姿を見たディナは態度を硬化。

ホッチナーたちは
次第に保安官たちと距離を置くようになる…



「天使と悪魔 後編」の感想

聖職者たちが犯罪にかかわっているエピソードですが
最後の最後までそうでしたね。


真犯人はなるほど
という人物でしたが
う~ん、なんていうか
自分の立場を利用した
本当にヤなヤツでしたヽ(`Д´)ノプンプン


今シーズンの最終話は
アクションシーンが多かったせいか
かなりスリルがありましたね。

シーズン8のようなドラマちっくなエピソードでなく
プロファイリングを楽しめた話の展開で
本来の「クリミナル・マインド」を楽しむことができ
すごく良かったです!


シリアルキラーは
最後を飾るにはちょっとキャラ不足?
な気もしたけど

人を操って陥れる巧妙さはなかなかでしたし
あまり不満には感じませんでした。


クリマイのシリアルキラーでインパクトあるといえば
リーパーで、あれ以上、というとちょっときついですよね^^;


スペンサーも
回復してよかったε-(´∀`*)ホッ
としたのもつかの間


回復してからも
生命を脅かされる場面があって
最後の最後まで予想できない展開に
すっかり魅了されてしまいました。

私の好きなエピソードに入ります♪



さよなら、アレックス

今シーズンでBAUを去ったアレックス。

地味なキャラで
最後もそっと去って行きましたね。


エミリー・プレンティスの後ということで
なおさら物足りなさを感じてしまったんですよね。


スペンサーが重傷を負って励ます時
「イーサン」と呼びかけていて

「誰?」と思ったのですが
ブレイクは息子を病気で亡くしてしまった
過去があったんですね。


アレックス登場最後に
アレックスの過去かあ、と思いました。


前も言ったけど
もうちょっと優等生キャラを崩したら
親しみあったんですけど
なんかもったいない気がしますね。


アレックスを演じている
ジーン・トリプルホーンも
役にはまっててカッコ良かっただけに
なんか残念です(;´Д`)


モーガン、似合わないよ(/_;)

激しい銃撃戦で負傷し
病院で手当を受けていたモーガン。

入院服着てたけど
似合わなかったですね(;´・ω・)

やっぱりモーガンは
いつものFBIエージェントルックが似合ってますよね。


ガルシアお手柄!

スペンサーにずっと寄り添っていたガルシア。

意識が回復して真っ先に眼に入るようにと
ドクター・フーのフィギュアを用意したり

意識が戻った時にも
ジュースや好物のジェロージェリーを
持ってきてくれたり。


でも何よりもすごかったのは
ガルシアがスペンサーの命を守ったことですよね。


スペンサーじゃないけど
ガルシアがいなかったら…

本当に今回の話も違ったものに
なっていたでしょうね。


あ、ちなみに
ドクター・フー関連の話になりますが
この二人、シーズン7でSCI-FI-GATEにでかけた時
ドクター・フーに登場するキャラのコスプレしてました。

cm7-23


このマフラーがスペンサーの自作
というのが、筋金入りですよね(笑)


スペンサー、切なくなるね

最後のシーンで
スペンサーの所持品の中から
コナン・ドイルの「ジョン・スミスの物語」
ちらっと出てきましたね。


大事に持ってるって
スペンサーメイヴのことまだ忘れられないのかな
なんか切なくなってきました(/_;)

待合室でアレックスとJJの会話に仲間入りすると
「スペンサーのお父さんぶり、見てみたいね(笑)」


いろんなことがあったけど
スペンサーには幸せになってもらいたいです。



シーズン9も終わり
今回のシーズンはいかがでしたか?


それではまた
シーズン10でお会いしましょう~(^_^)/~



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クリミナル・マインドシーズン10第1話「容疑者X(X)」のあらすじと感想

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新メンバー・キャラハン捜査官を迎えた初エピソード!


被害者の身元がなかなかわからない
遺体を切り落とす犯人の意図がわからない
次は誰がターゲットにされるかわからない

わからないことだらけのこの事件
ホッチたちの挑戦に大注目!


クリミナル・マインドシーズン10第1話
「容疑者X(X)」のあらすじと感想です。








「容疑者X(X)」のあらすじ

アレックス・ブレイクの去就を受けて
人材を探しているBAU。

数ある志願者の中から
ホッチナーはケイト・キャラハン捜査官に注目
面接してすぐに採用を決定する。



キャラハンが加わったBAUの初仕事は
カリフォルニア州ベイカーフィールドで起きている連続殺人事件。


1ヶ月で3人の遺体が発見されたが
どれも胸部だけを残してあとは切断された状態だった。


アンサブは「ベイカーフィールドの屠殺人」と呼ばれ
自らのDNAを被害者に残しているにもかかわらず
特定までには至っていない。


また、遺体は胸部のみ発見されているだけで
被害者の誰ひとりとして身元の特定ができていなかった。


検死官の報告によると、被害者たちは
切断されてから48時間は生存していたという。

ホッチナーたちはこれを
アンサブの”拷問の儀式”と推測する。


3番めの女性被害者について
検死結果を聞くモーガンとリード。

女性の胃からは他の被害者と同じく
革の微粒子が見つかったことから
被害者たちは犯人に監禁されていた可能性が高まった。


被害者の筋肉の発達や
スポーツブラの痕が確認できたことから
被害者は日頃から体を鍛えていた人物像が浮かび上がる。


犯人に関しては
・犯人は手足を切断するときに止血して行っている
・のこぎりではなくロングアングルブレードを使って切断している
・何の躊躇もなしに2番めと3番めの椎骨をきれいに切断している

という要素から
拷問するために被害者を生かし
屈強でメディカルトレーニングを受けた医学生
精肉業者、ハンターといった人物像が浮かび上がった。


また、リードは被害者には豊胸手術を受けた跡があり
アンサブはシリアルナンバーから身元が判明することを考え
手術跡からからインプラントを取り除いた痕跡を発見した。



3番めの被害者の遺体が発見された現場を訪れた
ロッシとケイト。


遺体が遺棄された状態から
犯人が後悔している可能性があり
本当にサディストかどうか疑問の余地があった。

また、単に遺棄しているのではなく
遺体をディスプレイし、さらに何度も現場に戻ってきてることを発見。

他の被害者たちが見つかった現場にも
何か見落としている証拠がある可能性があり
CSIによる再検証の必要性を主張する。



ガルシアは胸部の重さやボディタイプから
地元で行方不明になっている女性が
3番めの被害者であることを発見した。


女性の名前はKim Eakle(キム・イークル)。
最近カリフォルニアにきた独身女性だった。


さらに、未だ発見されない胸部以外の部位を
犯人はトロフィー代わりに保管しているのではないか
と考えたホッチナーたちは

現場周辺でガレージを持ち
保存料を大量に買い込んでいる人物を探しだした。


ロッシとケイトが容疑者とみられる人物宅を訪問
そこに住んでいる住人で
不審な動きを見せたFrank Cowles(フランク・コールズ)を逮捕
被害者のものとみられる足を押収した。



取り調べでコールズは
足はインターネットのチャットルームで知り合った人物から
現金で購入、指定された場所に時間差で取りに行ったため
誰だか全くわからないという。


ホッチナーたちは
フランクやフランクの妻の話から
フランクは身体欠損性愛者で、犯人ではないと結論する。


そして、犯人のプロファイルを発表した。

・犯人は30~40代、独身の白人男性で人から孤立した場所に住んでいる
・孤独を好むのは虐待の家庭で育った経験からと考えられる
・被害者の体の一部を売るのは仕事を失い収入が途絶えたため
・社交性に欠けた性格がハンターやブッチャーなど単調な仕事に向かわせ
これが解剖学に造詣することになったと考えられる
・しかし、犯行の手際の良さから犯人は予想以上に知能が高いと考えられる。
・「ミルウォーキーの食人鬼」ことジェフリー・ダーマーのように狂気じみているが
死臭で遺体を長くキープできないことを他の殺人事件から学び
2,3日以内に胸部を遺棄するなど冷静さも持ち合わせている
・犯行のきっかけとなったストレッサーはおそらく”愛する者からの強い拒絶”であろう。
女性に声をかけても、そのぎこちなく攻撃的な様子から相手にされず
それが親密さを象徴する手足を切断するところに現れている。
・被害者は初めが男性で女性、女性と続いている。
1番目と2番めの被害者の身元が判明しないので確定はできないが
2人は何かしら顔見知りだった可能性が考えられる。


犯人を特定するため
必死の捜査が続けられる中
ガルシアは遺体を取り扱うある施設を発見する。

さらに調べを進めると
容疑者とみられるある人物が浮かび上がってきた…



「容疑者X(X)」の感想

シーズン10の第1話を飾るにはどうだったでしょうか。

見応え十分なエピソードでしたか?


エピソードのはじめは
キャラハン捜査官の活躍ばかりが気になってましたが

話が進むにつれて
すっかりプロファイリングの展開に
ハマってしまいました^^


被害者の身元がわからない

あ、フランクが犯人かな?
と思ったら違ってたオチ


意外なところから判明する
被害者や犯人の身元


こういうギリギリまでわからない
という状態を上手に使ったエピソードでしたよね♪


冷酷で人の体を切断するのに躊躇しない
孤独な犯人らしさがよく出ていましたし


キャラハンのキャラが分かるような場面や
懐かしい名前も登場したりして
新しいシーズンの第1話としては
かなり楽しめました♪


アメリカでの放送は2014年10月1日だった

第1話の放送は、初めは9月だったそうです。
それが10月にずれ込んで、放送されたのが10月1日。

狙ったわけでもなく
単に偶然だったそうですが
シーズン10第1話放送日としては
ぴったりですよね(笑)


懐かしい名前ばっかり!

今回のシーズンでは懐かしい名前がたくさんでてきました。

○エミリー
エピソードはじめの方で
ブレイクの後誰になるのか
メンバーたちで話している時

ガルシアが
「エミリーは戻ってこない」と言いました。


○アンディ・スワン
キャラハンが属していたのは
終わりなき戦い」に登場した
アンディ・スワン率いる人身売買特捜班
(別部署に所属していたとばっかり思ってたけど
そうじゃなかったんですね)。

また登場してくれないかな、と
密かに期待しています。


○シーバ
モーガンがケイトに
「アンディとシーバはどうしてる?」と声かけましたね

始め「シーバって誰?」と思ったけど
そうでした、シーズン6でJJの代わりにBAUに所属していた
あのシーバでしたね^^;


すっかり忘れてたけど
懐かしい名前です。


○ブレイク
まあそんなに懐かしい
というわけではありませんが^^;

ホッチがケイトと面接を行ってる時に
ブレイクはボストンで教鞭をとっていると
ホッチが言いました。


○ The Benjamin(ザ・ベンジャミン)
エレベーターの中で
スペンサーがベンジャミンでカラオケを歌っていたケイトを覚えている
というシーンが有りましたよね。

このバーは今は閉店したけど
ロッシが懇意にしていたバーでした。

あのときのエピソードでは
BAUメンバーたち(ホッチとアレックスを除く)が
楽しそうに「ピアノマン」を歌っていたのが印象的でしたよね。



犯人のキャラモデル

何の躊躇もなく遺体を切断するという
身の毛もよだつ用な犯人でしたが

これは実際にあった事件の犯人がモデルになっているようです。

その事件とは「キングズベリー・ランの屠殺者」。

1935年から38年にかけて
グリーンランド周辺で12人が惨殺されました。


遺体はすべて切断された状態で発見され
切断面はきれいだったことから
精肉業者など肉を切る技術や知識に深い人物と考えられました。

しかし犯人の特定には至らず
未解決事件となっています。


被害者の身元がほとんどわからない(2名しか判明していない)ことや
死体の切断が素人ではないことなど
共通点がありますよね。



ついに始まったシーズン10
第1話の最後には
また女性が誘拐されて
ネットに売りだされた
というところで終わりましたよね。


まだまだ何かありそうな予感ですが
これからも出てくるので
お忘れなくです~。




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クリミナル・マインドシーズン10第2話「地獄めぐり(Burn)」のあらすじと感想

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被害者の共通点も見当たらない
犯行パターンもバラバラという

すっごくやっかいな連続殺人事件発生!


ホッチたちがどう犯人を特定するか
その展開が気になってしょうがない!


そしてメンバーと別行動する
ガルシアと”あの犯人”の行方も気になるし

長年クリマイファンのミーハー心をくすぐる
“懐かしい名前たち”にも悶絶(笑)!


クリミナル・マインドシーズン10第2話
「地獄めぐり(Burn)」のあらすじと感想です。








「地獄めぐり」のあらすじ

連続して悪夢を見続けるガルシアは
その原因がグレッグ・ベイラー(Greg Baylor)の
死刑執行が迫っていることだとホッチナーに訴える。

ホッチナーはガルシアが休暇をとってテキサスに行くことに同意
ガルシアの代わりはケビンに任せることにした。


ガルシア以外のメンバーは
シアトルで起きている、連続殺人事件を捜査することになった。


シアトルでは2人の男性の遺体が連続して発見されたが
2人とも人種、職業、殺害方法に共通点が見られなかった。

一人目の被害者ダン・チェン(Dan Chen)は
35歳の医師で、首を絞められて殺害され

二人目の被害者ジョー・ヘイズリー(Joe Haysley)は
車によって轢き殺されていたのだ。


しかし、遺体の遺棄現場が近く
口の中に似たような傷が見られたことから
同一人物の犯行と断定された。



飛行機で現地に向かっている途中

ホッチナーたちは
ケビンから三番目の被害者が見つかったと報告を受ける。

発見されたのは
マイケル・リッチモンド(Michael Richmond)という黒人男性で
死因は溺死。発見された場所はジョーが誘拐された場所から近かった。



検死官から報告を受けるリードとモーガン。


検死官は、3人に見られた口の中の傷は
ナイフで切られたものと指摘する。


リードはダンの口内を調べ
それがローマ数字であることに気がつく。


ダンに刻まれた数字はIII(3)
ジョーに刻まれた数字はV(5)

リードとモーガンは
ジョーはIV(4)で
ダンが初めての被害者ではなく
それ以前に犯人は2人を殺害していると推測する。



被害者の家族から事情を聴いていたホッチとJJは
3人共周囲の評判はよく
敵を作る性格ではないという人物ということを知る。

それが3人の共通点であり
さらに13~14歳の子供の父親またはメンターだったことに気がつく。


新たな遺体が発見される。

被害者は木の箱に入った状態で
火をつけられて殺害されていた。


他に被害者がいないかどうか調べていたケビンは
過去8週間の間に、口の中にローマ数字が刻まれた遺体が
2人いたことを突き止める。


殺害方法の違いが指摘される中
リードはひとりその関連性に気づく。

犯人はダンテの「神曲 地獄編」に描かれている
9つの地獄を再現しているのだった。


ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・犯人は35~40歳
・父親に復讐する、罰を与えるという差し迫った欲求から
被害者を殺害している
・「神曲 地獄編」では、罪人たちは、犯した罪によって
それぞれの圏に送られ永続的に罰を受けると描写されているが犯人はこの地獄を再現している。
・しかし犯人は被害者たちをそのような基準で殺害しているわけではない。
おそらく犯人を虐待した父親像がベースになっている。
・地獄編では、ローマの詩人ウェルギリウスが、主人公(ダンテ)に
9つの地獄を全て回れば天国に行けると確証している。
犯人も(ダンテとウェルギリウスのように)誰かと旅を続けている気になっている。
・犯人にとってのウェルギリウスは、同じ父親から虐待を受けた兄妹かもしれない。
・「地獄編」にここまで魅惑されていることから、犯人は学者肌
・犯人は被害者をストーキングし、子供を厳しく叱りつけているのを見た後
誘拐のタイミングを見計らって実行するという忍耐強さがある。
・犯人は復讐を完結するため、残りの3つの地獄を再現するつもりでいる。


「地獄編」について調べを進めていたケビンは
ネット上で不審な書き込みを発見。

書き込んだとされる人物を特定した…




「地獄めぐり」の感想

殺害方法や被害者に表立った共通点がなく
プロファイラー泣かせの犯人でしたが
非情なエグいキャラでしたよね。


でも、実は被害者たちには共通点があって
殺害方法には意味があるんですが

そのつなげ方が実にうまいです、相変わらず。


ダンテの「神曲 地獄編」が絡んでいたとは
全く想像もしてませんでした(;・∀・)!


犯人のキャラやエピソードの展開はかなりインパクトありましたが
それと平行してガルシアとグレッグのエピソードも
かなり気になる展開でしたよね。


それからこのエピソードで無視できないのは
ケビンが久しぶりに登場したり
全シーズンのエピソードにリンクさせたり

その他にも話の流れで懐かしい名前が登場したりして
長年のクリマイファンとしては
しみじみ来るものがありました。


個人的には
ガルシアがなぜそこまでグレッグに抱く気持ちや
スペンサーの正当防衛後の心理がよく理解できたら
もっと思い入れが強くなったエピソードかな
という余韻が残りました。



ケビン、かなりGB!

ガルシアの穴埋めに今回の操作に参加したケビン。


ダンより以前の被害者を見つけたり
「地獄編」を手がかりに犯人に繋がる人物を特定したりと
事件解決のキーポイントで活躍してくれました。


ただ、なんか白髪目立ってきたな~、というのと
ガルシアの元カレという過去を忘れるくらい
まったくガルシアと絡みがなく
それが時の流れを感じ、それがちょっと寂しいような。


ケビン役のニコラス・ブレンドン
プライベートで色いろあるようですが
時々でもいいからクリマイに登場して欲しい~。

サブキャラだけど
クリマイ盛り上げてくれる良いキャラなんで。



ガルシアとグレッグ

グレッグは、シーズン9最終話
医者になりすましてスペンサーの生命を狙い
ガルシアに撃たれた人物。


その後余罪などで死刑判決を受けましたが
ガルシアは死刑を望んでいないと
減刑の嘆願書を政府に送ったり
グレッグ本人に手紙を書いたりと
孤軍奮闘していましたが状況は変わらず。


意を決してグレッグが監修されている
テキサスの刑務所に向かいます。


グレッグが罪を犯したのは
彼の不幸な生い立ちが原因と
彼に同情して減刑を求めるなんて
ガルシアらしいですよね。


ようやくガルシアが対面を果たした時は
もう何時間後には刑が執行される状態。

それまでガルシアと面会することを拒んでいたグレッグが
なぜガルシアと会う気になったのかというと
ガルシア以外誰ひとりとしてグレッグに会いに来た人はいなかったから。


刑が執行されるのを見届けて欲しいと
ガルシアに頼みますが、それを拒まれた時
「やっぱり自分のために来ただけなんだ」と
怒ってガルシアを追い返してしまいます。

人生の中で誰ひとりとして
自分のことを気にかけてもらった経験のないグレッグの
孤独な一面が伺えますよね。


結局ガルシアはグレッグの願いを聞き入れて
執行に立ち会いますが

ここでもガルシアの
困った人を放っておけない
優しい性格がにじみ出ていますよね。




ホッチ、モーガン、スペンサーのリアクションの違い

ガルシアがグレッグに会いに行くとホッチに相談した時
ホッチは快くガルシアを送り出しました。

ホッチは
ガルシアの気持ちをよく読み取ってくれた
素敵な上司でしたね~。


反対にモーガンは
なんで今さら的な態度でしたね。

ガルシアの電話に出なかったのは
自分で納得するまでやってこい!
というモーガンの優しさだったのでしょうか。


スペンサーは
似たような経験をしたことから
ガルシアの気持ちや行動に理解を示していましたね。

スペンサーが言っていた「LDSK」は
シーズン1「スナイパー」に登場したシリアルキラー、フィリップ・ダウドのこと。

ホッチとスペンサーが人質になり
最後はスペンサーがホッチから受け取った銃でフィリップを撃ち
難を逃れたんでしたよね。


当時スペンサーは銃の扱いが苦手で
イチかバチかで使った状態ですし
考えてみたらガルシアの状況と似てますよね。


スペンサーがそれで長くトラウマを抱えていたとは知りませんでしたが
克服するには時間と自分で解決口を見つける必要があるのかな
と思いました。


それにしても
3人のキャラがにじみ出ていたエピソードでした^^



その他に登場した懐かしい名前

ガルシアがモーガンにテキサス行きを告げた時
「サムには話せない」と言っていました。

サムは最近登場したからそんなに懐かしい
というわけでもないかな。

サムとガルシア、どうなってるんでしょうね~?


それから
スペンサーがLDSKの話をした時
ギデオンの名前も出てきましたよね。


この名前が出てくるだけで
きゅん、としてしまう。

もう、ギデオン影響力強すぎです!


“My boo”

ガルシアが面会待ちをしている時に
隣りにいた黒人女性が
ガルシアに話しかけていたのですが

その時に
「My boo」という言葉を連発

なんだろうと思って調べてみました。


“My boo”って
「私の彼氏」「私の彼女」というスラングで
特にアフリカ系アメリカ人に使われているようです。


ダンテ「神曲 地獄編」について

ダンテの神曲は
「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3部構成になっていますが

地獄編は9つの圏に分けられています。
数字が大きくなるほど罪が重くなっていきます。

ウィキペディアを参考にしながら
まとめてみますね。

まずはじめに地獄の門があって
「この門をくぐるものは一切の希望を捨てよ」という銘が記されています。
犯人の頭のなかで常に(?)つぶやかれていた言葉ですね。

第一圏 洗礼を受けなかった者が送られ、失意の中永遠の時を過ごす
第二圏 肉欲に溺れた者が送られ、荒れ狂う暴風にさらされる
第三圏 大食の罪を犯した者が送られ、ケルベロスに切り裂かれぬかるみにのたうち回る
第四圏 金に貪欲で浪費した者たちが送られ、互いに思い金貨の袋を転がし衝突する
第五圏 怒りで我を忘れた者たちが送られ、血の色をした沼で互いに責め合う
第六圏 宗教的異端者が送られ、炎を上げる墓孔に葬られる
第七圏 自殺した者、他人に危害を加えた者たちが送られ、その暴力の種類によって罰を受ける
第八圏 故意に罪を犯したものが、その罪の種類によって罰を漬ける
第九圏 裏切り者が送られ、永遠に氷漬けにされる


地獄編はほとんど知らなかったのですが
事前に知っていれば、エピソードももっと楽しめたんじゃないかと思います。

「次のエピソードまでに○○について
調べてくるように」って予告があると
いいかな~、なんて^^;


ヘルツォークとシャーマンタイン

スペンサーが事例に挙げたのは
ローレン・ヘルツォーク(Loren Herzog)と
ウェスリー・シャーマンタイン(Wesley Shermantine)の二人組が起こした
連続殺人事件のこと。

二人は「スピードフリークキラーズ」と呼ばれ
バーのオーナーら少なくとも3人を殺害
19人が被害者と見られています。


有罪判決を受け
ヘルツォークは2012年に自殺
シャーマンタインは死刑囚として収監されています。




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クリミナル・マインドシーズン10第3話「千の太陽(A Thousand Suns)」のあらすじと感想

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旅客機の墜落事故が発生!

え、事故じゃなくて事件?

誰がどこで何の目的で??


つらい過去がフラッシュバックする中
事件解明に必死になるケイトにエールを送りたくなる今回のエピソード!


クリミナル・マインドシーズン10第3話
「千の太陽(A Thousand Suns)」のあらすじと感想です。








「千の太陽」あらすじ

トランス航空420便が
コロラド州デュランゴの北西付近に墜落したとの連絡を受け
現場に急行するBAUメンバーたち。


飛行機はピッツバーグを出発し
フェニックスに到着予定だった。


目撃者の証言によると
飛行機が墜落する前に閃光を目撃しており
事件性の可能性が捨てきれず
ホッチナーたちは捜査に加わることになったのだった。


乗客乗員152名の生存はほぼ絶望的と見られたが
副操縦士のフランク・キャンバース(Frank Canvers)
の生存が確認された。


現場を捜索するメンバーたちは
飛行機が墜落する13分前に地上と交信が途絶え
10分前には通信システムが遮断されていたことがわかる。


さらにリードとケイトは
飛行機のコックピット部分を発見
乗客が残したとみられる吐瀉物も見つかった。



飛行機の墜落を目撃したという
ガレン・ペトスキー(Galen Petosky)から事情を聞く
ホッチナーとリアドン指揮官。

ペトスキーは
墜落した時間をはっきりと覚えており
さらに誰が犯人か犯人か知っている、だが言わない、と
口を閉ざしてしまう。


キャンバーす副操縦士が入院する病院を訪れた
JJとモーガン。


JJの質問に対してフランクは
「激しく揺れた」「やめろ」などと混乱した様子で
当時の状況をはっきりと知ることはできなかった。


激しい揺れは乱気流の可能性があるが
墜落当時の天候は良好

モーガンは、ミサイルか何かが
飛行機に当たったのではないかと、推測する。



機内にハイジャッカーが搭乗して
地上で仲間がMANPAD(マンパッド)撃った可能性が考えられた。


BAUとともに捜査にあたっている
チャーリー・ホッスウェル(Charlie Hosswell)は
乗客の吐瀉物から、飛行機が飛行途中で主翼から小翼が出て
速度が落ちたのではないかと分析。

めったに起きることではないが
可能性は捨てきれないと言う。



地上からミサイルで撃墜された可能性をふまえ
周辺の住民について調べを進めていたガルシアは
元陸軍のミサイルオペレーターで
2年前に不当に解雇されたデヴィッド・マーシャク
(David Marshak)に注目

デヴィッドは古いロシア製のミサイルを所持していたが
地上から飛行機を撃墜するには程遠いものだった。



飛行機の機体の構造から
墜落原因を調べていたリードは

飛行機は撃墜されたのではなく
何かによって急降下し
その負荷によってバラバラになったのでは
と指摘する。


フランクにはうつ病を発症した過去があり
フルオキセチン(抗鬱剤)を処方されていたことがわかる。

フランクの妻は
夫はうつ病だったが今は問題ない、と主張。


しかし
抗鬱剤の服用をやめていたことに疑問が残る。

さらに墜落する前に
フランクと機長が言い争いをしてたことがわかり
ACARSを遮断したのはフランクではないかとの見方が強まる。



ブラックボックスが発見された。

そこにはフランクと機長の会話が残っており
ホッチナーたちが予想していたのとは
全く違った状況が浮かび上がる。

飛行機が操縦不可能になり
必死に飛行機を持ち直そうと試みる
2人の会話だったのだ。

自ら自動操縦装置を解除することもできず
システムのリセットをすることもできない。


交信が途絶えた最後の10分間の間に
何者かが飛行機をハッキングしてコントロールしていた。


ホッチナーたちは今回の飛行機墜落を
シリアルキラーが起こしていた事件と断定する。



「千の太陽」感想

飛行機事故を取り扱う
壮大なエピソードでしたね。


飛行機事故を再現してましたが
大規模なセットに、「ストームチェイサー」よりも圧倒されてしまいました。

あのエピソードでも
ハリケーンの後を再現していましたよね。


目撃者や副操縦士がちょっと怪しいかな
という要素をいろいろと散りばめていたり
テロリストかも、という余韻を残したり
武装集団の描写を入れたり

真犯人がわかるまで
みんな疑ってしまって
なかなかスリルがありました^^;


飛行機の専門用語が出てきたり
特殊なミサイルの名前が出てきたり
トドメはオッペンハイマー!

どれもこれもちょっと馴染みがなかったので
難解な部分もありましたが
サスペンスドラマとしてはたくさん見どころのある
エピソードでした♪



エピソードに出てきた実際の事件・事故について

今回のエピソードでは
実際に起きた飛行機墜落事件など
名前が多く出てきました。

○ユナイテッド航空93便テロ事件(United93)
2001年9月11日に起きた、アメリカ同時多発テロに巻き込まれた飛行機。
テロリスト4名を含む乗員乗客44名を乗せた93便は
ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外のシャンクスヴィルに墜落
登場していた全員が死亡。

テロリストたちは
93便をワシントンDCにある、アメリカ合衆国会議事堂か
ホワイトハウスに突入させる計画があったということで
結果的には失敗に終わりましたが、多くの生命が失われたことには変わりありません。


○トランスワールド航空800便墜落事故(TWA800)
1996年7月17日にジョン・F・ケネディ国際空港を出発した
トランスワールド航空800がニューヨーク州ロングアイランドの
イースト・ハンプトン沖上空で空中分解、墜落しました。

この事故で、搭乗していた乗員乗客230名が亡くなりました。

当初テロリストによる事件との見方もあったのですが
事故調査の結果、電気配線がショート
その火花が傍にあった燃料タンクをつなぐ電気回線を通して
燃料タンク内に入り、気化ガスに引火したことが原因の爆発
ということがわかりました。


○マレーシア航空17便撃墜事件
2014年7月17日に
オランダのアムステルダム・スキポール空港から出発したマレーシア航空17便が
ウクライナ上空で撃墜され、同国ドネツィク州にあるグラボヴォ村に墜落
搭乗していた乗員乗客298名全員が犠牲になりました。


誰が撃墜したか特定されていませんが
使用されたミサイルは、ブークミサイルという
ソビエト連邦時代に開発された、地対空ミサイルでした。


この事件を受けて、
クリミナル・マインドのこのエピソードは
オランダでは放送されず、代わりにシーズン9「少年兵士」が放送されました。

2015年2月にようやく「千の太陽」がオランダで放送されましたが
放送前には、当時の事故を想起する映像が含まれているという
注意書きがオランダ語で表示されたということです。


○エッジウッド兵器庫の人体実験
1955年から1975年の間に、米メリーランド州エッジウッドにある
兵器庫で行われていたという人体実験。


軍事研究者たちが薬物や化学物質を
動物や人間に使って極秘に進められていました。


研究は当初、冷戦状態にあった
ソ連の攻撃から身を守るための
生物・化学的な防御手段の開発が目的でしたが

後半になると化学兵器開発の実験にまで拡大されたそうです。


人体実験には、エッジウッドに配属された
当時の陸軍兵士たち。

本人たちは何も知らずに注射をしたり
薬を飲ませたということです。

現在、後遺症に苦しむ退役軍人たちが
退役軍人省に対して、集団訴訟を起こしています。



オッペンハイマーについて

犯人はオッペンハイマーに心酔し、神になりたかった勘違い君。

ということで

オッペンハイマーの言葉が引用されていましたが
オッペンハイマーは
第二次世界大戦中に活躍した科学者。

原子爆弾開発プロジェクトのリーダー的存在でもあり
人類初の核実験を成功させたことから
「原爆の父」と呼ばれています。


エピソード中にオッペンハイマーの言葉として引用された
「我は死神なり、世界の破壊者なり」というのは
オッペンハイマーがオリジナルではなく
古代インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」の一節なんですね。

クリシュナ(ヴィシュヌ神の化身)が
戦いに積極的になり、任務を遂行するために
王子アルジュナに説得したときの言葉で
オッペンハイマーは自分をクリニュナに重ねあわせていたそうです。

これだけ聞くと
オッペンハイマーとは非情な科学者
というイメージがあるのですが
ウィキペディアによれば

オッペンハイマーは
核兵器開発したことを後悔していたということです。

そんな罪悪感からか、原子爆弾が落とされた日本の学者を
アメリカで研究できるよう便宜を図ったとも言われています。

エピソードの最後の格言では
オッペンハイマーの言葉が引用されていますね。


ちなみに今回のエピソードの最初に引用された
「もし千の太陽が…」というのも
「バガヴァッド・ギーター」からで

聖典では、あらゆる方角に顔を向け
千の太陽の輝きを放つすべての生存や物質を司る
最高神が登場します。

そんなまばゆい光を核兵器と
「われは死神なり」を掛けあわせたのでしょうか。

本当に「勘違い君」ですね(・_・;)


あ、またちなみにですが
原子力開発に関する本で
「千の太陽よりも明るく―原爆を造った科学者たち 」(平凡社ライブラリー)
という本を見つけました。

今回邦題も原題もが「千の太陽」という意味が
よくわかりますね。


ロッシが「ヒロシマ」といっていたのも
あ、なるほどここから来ているんですね。


そんな「つながり」を上手に使った
よく仕上げたエピソードだな、と思います(・∀・)。




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クリミナル・マインドシーズン10第4話「不平のかゆみ(The Itcy)」のあらすじと感想

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事故か事件かはっきりしない奇妙な死亡事件発生!


調べれば調べるほど出てきたのは…


虫!


思い込みは恐ろしい、虫が超苦手な人は要注意!


げっそりしそうだけど
ホッチたちのキレの良いプロファイリングは健在♪



クリミナル・マインドシーズン10第4話
「不平のかゆみ(The Itcy)」のあらすじと感想です。








「不平のかゆみ」のあらすじ

ジョージア州アトランタのハイウェイで
アルバート・スティルマン(Albert・Stillman)が
車にひかれて死亡した。

目撃者によると
スティルマンは錯乱状態に陥っていたという。

そのため
スティルマンの死は事件の可能性も捨てきれず
地元の警察は事件か事故かはっきりさせるため
ホッチナーたちに捜査協力を要請してきた。


スティルマンは地元紙のジャーナリストで
死亡する3日前から行方不明になっていた。

地元の貧困層や警察の腐敗、子供についての記事を書き
数々の賞にノミネートされたことがあり

また、インナーシティの麻薬組織を追っていて
脅されていたため、ギャングによる報復や
本人がドラッグに手を出しそれによる事故とも考えられた。



目撃者から詳しく事情を聞くモーガンとロッシ。
それによると、スティルマンは頭上を手で払いのけるような動作をし
“Get them off me”(こいつらを取ってくれ)
と言っていたという。

ロッシは、「誰」ではなく「何か」から
逃れようとしてたことに注目する。


スティルマンの編集長が
遺体解剖の差止請求をしていたことが判明
ホッチナーとキャラハンはこの事実について問い合わせると
初めは編集長は何も知らないと主張する。

しかしスティルマンが
奨めた薬には興味を示さず
ヘロインなど安価な薬を乱用していた可能性があり
薬物についての記事を書こうとしていたことが
差止請求提出の理由ということが分かった。



その後の捜査でスティルマンが最後に連絡をとったのが
昆虫学者のウィリアム・スリ(William Suri)博士であり
博士はバーネットカレッジで働いていることが判明

カレッジの研究室で争った形跡があるとの報告を受け
現場に駆けつけると、スリ博士は何者かに誘拐されていた。


ロッシは、スティルマンの死は
事故ではなく事件だと確信する。


検死結果の報告を受けるリードとJJ。

スティルマンの体には
粘着テープの跡があり
自分で自分の体をかきむしっていたため
爪の中に自身の皮膚が残されていた。

腕にはヘロインを打ったとみられる注射跡を確認
最新のものは1週間前と推測され
拘束されていた時期は禁断症状が出ていたと考えられる。


リードは、犯人がわざとスティルマンに
体をかきむしらせ粘着テープを剥がし、解放させた。

犯人はサディストではなく
同じような症状を抱えている人物ではないかと推測する。


さらにスティルマンの耳の裏には
ミミズ腫れのような跡が見つかり
犯人が虫など何か外的刺激のあるものをスティルマンに与えた可能性が出てきた。



スリ博士の遺体が見つかる。

スリ博士の死因はハンドガンによるものだったが
虫に噛まれた痕があり、リードは博士の鼻の穴から
ゴキブリを発見する。


アンサブは「寄生虫妄想症」持ちで
犯行の理由はここから来ていると分析したホッチナーたちは
犯人のプロファイルを発表する。

・犯人は寄生虫妄想症の男性で、自分の中に住み着いている寄生虫に攻撃されたり感染されていると信じ込んでいる
・被害者に大量のゴキブリを使ったのは、自分と同じ境遇をシェアするため
・被害者を殺害することは最終ゴールではないが、助けて欲しいという意思表示
・スティルマンを誘拐したのは、自分の寄生虫についての記事を書いて欲しかったため。
しかし、鎮静剤の離脱症状で、虫に襲われるという幻覚が現れたため当初の目的を断念する。
・スリ博士を拉致したのは、新聞記者よりも自分のことを理解してくれると考えたため。
しかし博士はアンサブが妄想に取り憑かれていることを見破り、これが博士をすぐに殺害することにつながった。

・犯人は自分の症状について社会の理解を得たいと切望しているが、メディアや新聞はこれを信じようとしない。
その結果犯人は自分を信じない者に対し凶暴になり、妄想は陰謀的な思考を伴うものになる。
・おそらく犯人は自分の体内に潜む虫は、アメリカ政府が絡んでいる陰謀と信じているだろう。
・犯人は一人になると誇大妄想的で混乱し、自分自身の体を切りつけているだろう。
しかし、自分のことを理解してくれる人間と一緒の時は冷静になることができる。
・犯人はおそらく自分と同じ症状で悩んでいる人間を探すため
昆虫学や感染症関連施設、病院を訪れている可能性がある。
・そして、次の被害者を探すため、再びこれらの場所に戻ってくる可能性がある。


寄生虫妄想症を理解してくれる人を探している可能性が高いことから
捜査を進めているうちに、とあるモルジェロンズ病患者の支援グループが浮かび上がる…



「不平のかゆみ」の感想

虫、虫、虫!

こんなに虫がうじゃうじゃ出てきたエピソードあったかな
というくらい、虫づくしの話でしたね(;・∀・)


虫好きにはたまらないかもしれないけど
私はちょっとげっそりしてしまいました。

食べながら見なくてよかった^^;


冒頭の、犯人の腕の中を這う虫のシーン。
リアルすぎて本当にゾッとしました。


それと、大量のゴキを被害者に這わせるシーン。
役者さんが気の毒になるほどで
エピソードどころではなかったです。

役者さん本気で叫んでいたんだろうな
「やめてくれ」って。

寄生虫妄想症とか昆虫学とかモルジェロンズ病とか

全くと言っていいほど手付かずの分野なので
こんな世界もあったのか、という驚きもありました。


気持ち悪い意味でインパクトあって
一生忘れられそうにないエピソードです!


JJ、どんまい!

犯人と同じサポートグループにいた
リサとジェーン。

ジェーンは最後まで犯人のことを信じきっていて
JJがいくら説明しても

「うそつき!」と言い放ち
心を開くことがありませんでした。


思い込みって本当に怖い。


そんなジェーンの頑なさにすっかり落ち込んでしまったJJですが
今回の事件でリサは長年患っていた症状から解放され
前に一歩踏み出すことができたのでした。


この2人、とても対照的でしたが

JJの努力は無駄になってはいない
ということが証明されましたよね。


ロッシ、お手柄!

最後の緊迫したシーンで
ロッシが「ミラーボックス」という技(?)を使って
難を逃れましたよね。

すきを突いて犯人を殴り、見事に御用!

まだまだ現役ですね♪


ちなみにミラーボックスは
医療現場で実際に使われていて
無いはずの腕が痛いと訴える幻肢痛の患者さんの治療や
脳卒中で麻痺した部分のリハビリに応用がすすめられています。

動いていないものを動いているように錯覚を起こし
脳に信じこませることで動くようになる、ということですが

脳って信じたことを真実として受け止める特徴があるんですね。
面白いな。



muckraker

ロッシが、弱者の立場に立った記事を書いているスティルマンのことを
“my kind of muckraker”と言いましたが

この「Muckraker」というのは
不正追求者という意味があります。

もともと社会や政治的な不正を暴くという意味がありましたが

進歩主義の時代(1890年代から1920年代)では、
活躍した改革主義のジャーナリストの代名詞に。

現在では従来の意味に近い
調査報道や不正を追求するジャーナリストを
表す言葉になっています。



何から何まで目新しいことばかり!


次回のエピソードはどんなお話が待ってるのでしょうか。
楽しみですね~♪




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クリミナル・マインドシーズン10第5話「箱の中のハロウィーン(Boxed In)」のあらすじと感想

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クリマイお得意のハロウィーンエピソードを
トーマス・ギブソンが監督!

子供を364日間監禁する、犯人の意図は?


ガルシアの友人マダムやトーマスの子どもたちが登場するなど
サブキャラにも注目!


クリミナル・マインドシーズン10第4話
「不平のかゆみ(The Itcy)」のあらすじと感想です。








「箱の中のハロウィーン」あらすじ

ハロウィンの前日
サンディエゴの買い物客で賑わうパンプキン・パッチで
1年前のハロウィンに失踪した11歳のジョシュア・パーカー(Joshua Parker)が
倒れているところを発見される。

ジョシュアは、ハロウィンの衣装を身につけており
ひどく衰弱していたが、声をかけた目撃者に向かって

“No, let me out!”(やめて、外に出して!)と
興奮した状態で叫んでいた。


話を聞いていたケイトは
ロサンゼルスでも似たような事件が発生したのを思い出す。

1年前のハロウィンの前日
トミー・ウィルコックス(Tommy Wilcox)という10歳の少年が
かなり衰弱した様子で発見されたのだった。

トミーも発見される1年前のハロウィンに行方不明になっており
発見された当日、搬送先の病院で死亡した。


しかし、トミーの事件ではロドニー・タナー(Rodney Tanner)という
ペドフィリアが逮捕され、刑務所に服役中である。


ロドニーにはパートナーがいるか
またはコピーキャットの可能性が高まった。



移動中の機内の中で被害者の分析を進めるホッチナーたち。

トミーもジョシュアも白人の少年で年齢が近い
性的暴行は受けておらず、誘拐されてから開放されるまで364日
という共通点があった。


リードは
トミーの死因が栄養失調であること
筋肉が著しく衰退していることから
ずっと拘束されたまま監禁され続けていたのではと推測する。


ジョシュアが入院している病院を訪れたJJとリード。
担当医師によると、ジョシュアは運び込まれた当初
「外に出して!」と叫ぶなど、かなり取り乱していて
無理やり拘束するとさらに悪化したという。

更に医師は、今は軽い脱水症状を起こしているものの容体は安定している
栄養状態は悪くなく、ビタミン剤を与えられていた可能性があると指摘。

そして、ジョシュアには
筋肉の衰弱、体中についた木くず、刺し傷、アザなど
トミーとほぼ同じ状態だったことがわかる。


このことからリードは
犯人は少年を、自家製の大きめの木の箱に入れて
監禁しているのでは、との見方を強めるのだった。



ロドニーと面会するモーガンとケイト。

ロドニーは自分がトミーを誘拐して解放したことを認めているが
ロドニーの態度や供述の曖昧さから
モーガンはロドニーは虚偽の自白をしていることを見破り
パートナーはいないことを確信する。


ハロウィン前日で犯人が出没することを警戒していたホッチナーたちだったが
12歳のハンター・オルソンが姿を消してしまう。


ハンターは友人たちと一緒に生卵を投げていた時に
何者かに連れ去られた。

トミーはハロウィンの日にトイレットペーパーを持ちだした。
ジョシュアは懲罰に値するような問題児。


犯人は「悪い子」をターゲットにして連れ去っていたのだった。



ホッチナーたちは犯人のプロファイリングを発表する。
・アンサブは20代半ばから30代前半の白人男性
・ハロウィンにこだわっているのは、子供の頃に体験したトラウマ的なイベントからだろう
・犯人は宗教に熱狂的な「原理主義的な自警団」タイプ
・被害者を決まった期間拘束するという任務志向がある
・被害者を解放するのは監禁してお仕置きをし、態度を改めさせるのが目的。
・犯人は崩壊した家庭で育ち、暴力や虐待を伴う、厳格なしつけを受けていたと考えられる
・人間関係で問題を抱えがちで、誰かに拒否されたことが犯行の引き金になってる可能性がある
・被害者を監禁するだけの場所を確保するほか働いたり食べたりする必要があり
おそらくトラックドライバーや警備員、配管工、配線業などブルカラーの仕事についているだろう


引き続き捜査を進めているホッチナーたちのもとに
自分の身内が犯人ではないか、と女性が現れた…



「箱の中のハロウィーン」感想

毎回というわけではないけど
ハロウィーンをネタにしたエピソードは
クリマイに定着しつつあるようです。


パンプキンパッチから始まるエピソードは
すっとハロウィーンに引き込まれて
季節外れでもすぐにエピソードに入り込めました。


被害者を364日間監禁することが目的という今回の犯人
なんなのそれ?

と、理解に苦しむのですが
犯人のバックグラウンドを知ったら気の毒にもなりました。

毒親の影響は大きいですよね。


ハロウィーン自体
次何が起こるかわからず、ドキドキする場面が
けっこうたくさんありました。

特に3番めの被害者、ヘンリーが誘拐されるシーンは
ヘンリーが卵を投げつけた家主に見つからないように隠れた
あのしんと静まり返った瞬間が、一番ドキドキしました(;・∀・)


ところでヘンリーの母親がホッチたちに
「こんなところにいないで早くヘンリーを探しなさいよ!」と
怒鳴りつけるシーンがありましたが
この母親のリアクションはすごくリアルに感じました。

「おいおい、その日は外出するな、って
ホッチテレビで呼びかけてたでしょ?!」
と、突っ込みたくなったのですが

事件に巻き込まれた時の被害者家族のリアクションも
プロファイリングされたキャラに合わせて設定しているのかな、と
妙に感心してしまいました。


このエピソードで特に印象に残ったのは
あの冒頭に出てきたマダムを除くと
家族の形はいろいろあるんだな、という場面ですね~。

ジャックのために激務の中
ハロウィーンの衣装を調達するホッチ

一方で父親の厳格なしつけに耐え続けた犯人


なんでこんなに違うんだろう、と悲しくもなったのですが
このエピソードでは、対象的な親子関係が印象的でした。


でも、母親が救いでしたよね。
最後犯人と母親が抱き合うシーンは深くにも泣いてしまいました。

“愛”って大事ななあ、偉大だなあ、と
つくづく思いました。


あ、そうそうこのエピソードの監督は
ホッチことトーマス・ギブソンですが
トーマスはこの対象的な父と子の関係を意識して盛り込んだそうです。

狙いは当たったようですね!
少なくとも視聴者の一人、私には(笑)



ホッチ監督作品にホッチ子供たちも参加!

ホッチの子供、というと誤解がありますね^^;
トーマスの子どもたちが参加しているんです。


トーマスには3人の子供がいますが
一番上のジェームズは、トーマスのそばで撮影の過程を観察

長女のアガサはカメオ出演
そして次男のトラヴィスは、セリフ付きの役で出演してます!


トラヴィスはヘンリーの友達、ジェイク役で
ヘンリーと待ち合わせをして生卵を投げる集団の一人。

tg1 出典


ちなみにトラヴィス君、13歳だそうですよ。

かわいいですね♪

トーマスがお父さん、と言わなければちょっとわからないかも。

tg2 出典


トラヴィス君はママ似なのかもしれませんね^^


マダム・ブーヴィエ

久しぶりに強烈なサブキャラが登場しましたね!

あまりにも強烈だったので
別記事で特集することにして(笑)

ここではさらっと彼女(?)があまりにも強烈だったよ、
ということだけにしておきます~。


にしてもガルシアの友人関係って広くて個性的ですよね(笑)



Ariel Castro

リードがプロファイリング中に事例を上げたアリエル・カストロは
クリーブランド監禁事件の犯人。

カストロは、2002年から2004年にかけて
14~21歳の女性3人を誘拐、監禁し、継続的に暴行を加えていました。


監禁されていた一人の女性の叫び声をきっかけに
3人共無事に救出されましたが、それが2013年のこと。

被害者たちはおよそ10年にわたって監禁生活を強いられていたわけですが
現場となった自宅は被害者たちの自宅からわずか5キロほどしか離れていない
住宅街だったこと、救出されるまでに何人かの住人によって被害者たちが目撃されていたこと
さらに、カストロ自身被害者を捜索するボランティアに加わっていたことなど
事件発覚後社会の大きな衝撃を与えました。


カストロは977件の罪のうち937件で有罪となり
終身刑に加え禁固1000年を言い渡されました
(どちらも仮釈放なし)。

判決を言い渡された約1ヶ月後、カストロは首をつって自らの命を経ちました。


エピソードの最後にかかった曲は?

エピソードの最後にかかった曲、最高に良かったです!

ちょうどのタイミングでこの曲、クリマイうますぎる(笑)


ところでこの曲は
Tapsの”What Have I Done”



静かに流れる優しい曲が特徴的ですが
歌詞を読むと、一人悩みを抱える孤独な叫びが
切々と伝わってきて、今回の犯人にリンクします。



面白みがあり、心がほんわかする場面があり
切なさがこみ上げる場面ありと
いろいろ楽しむことができ
私の好きなエピソードの一つになりました^^



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クリミナル・マインドシーズン11第6話「ガラスの靴(If the Shoe Fits)」のあらすじと感想

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イケメンでお金持ちの学生ばかりが狙われる事件が
モンタナ州で発生中!

学生が嫌いな地元の住民による犯行?


口にケータイを突っ込むところを見ると
一筋縄では行かなそう、ここはやっぱりBAUの出番だ!


ジミーチュウのカタログから浮かび上がる犯人とは?!


クリミナル・マインドシーズン11第6話
「ガラスの靴(If the Shoe Fits)」のあらすじと感想です。








「ガラスの靴」あらすじ

モンタナ大学に通うダグラス・クラーク(Douglas Clark)が遺体となって発見された。

ダグラスは所有する高級車の横で倒れており、体には無数の刺し傷。
口には携帯電話が突っ込まれ、車の窓ガラスは割られていた。


ガルシアの報告によると
先月地元の小売店主が学生が運転する車にひかれて死亡するという事件が発生
学生の父親が人脈が豊富で裕福な人物だったため、罪が軽くなる。

この結果に起こった住民が、学生寮に火炎瓶を投げ込むという自体に発展し
住民と学生の摩擦がエスカレートする懸念を感じた地元警察が、BAUに捜査協力を要請したのだった。


現場に向かう飛行機の中で、ホッチナーたちは新たな被害者が見つかったという報告をガルシアから受ける。


殺害されたケヴィン・ブルーベイカー(Kevin Brubaker)もモンタナ大学の学生。

被害者たちに共通するのはハンサムで裕福なバックグラウンド
そして高級車に乗っているなど、ハイステータスな点。


ダグラスの携帯には同性のポルノ画像が保存されており
ゲイということを周囲に気づかれないように女性とデートをしていた。

一方ケヴィンの場合は相手に知らせず、行為を盗撮している動画が見つかったことから
騎士道的精神を持つ人物の可能性が考えられた。


検死結果の報告を聞くモーガンとJJ。

ダグラスの方が傷はひどく、防御創があったが、2番めの被害者ケヴィンは
足首と手首に拘束された痕が見られ、より「狙って」いるような刺し方が見られた。

検死医が注目したのは
両方の被害者の首筋につけられていた深くて小さな穴が開られたような傷。

JJはジミーチュウのファッションカタログから
傷はおそらくスチレットヒールで開られたのでは、と推測する。

犯人は女性の可能性が高まった。


新たな殺人事件が発生してしまう。

被害者はやはり裕福なモンタナ大学の学生で、口には腕時計が突っ込まれていた。
さらに、腕時計のアラームは12時にセットされており
ダグラスの携帯も12時にアラームがセットされていたことと共通する。



ここでホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・アンサブは女性の破壊者、「ブラックウイドウ」タイプのシリアルキラーで
セックスをエサに男をその気にさせ、殺害する
・シリアルキラーになったきっかけは不明だが、特別な人間やイベントが原因と考えられる
・裕福でハンサムな若者が被害者になることから、犯人は魅力的な白人女性で20代前半
暮らしぶりは貧しい

・被害者の口に12時にアラームセットした携帯や腕時計を入れるのは
「時間切れ」または「新しい日が始まる、でもあなたにはない」というメッセージ
・口の中にものを入れるという行動は、被害者の口をふさぐということも象徴している
・もし、犯人が暴力などから被害者になった過去があり
それが今回の犯行の動機となったとしたら未だに正義がくだされていないと不当さを感じているだろう。
・その結果、彼女自身判事や陪審員、処刑人となり、殺人に手を染めている。

・おそらく犯人はレイプの被害者で、犯人は彼女の被害者と同じ裕福でコネを持っている人間と考えられる。
・3番めの被害者と車からは灰が検出されたが、不死鳥が灰から生まれるように
生まれ変わりを意味する儀式と考えられる。
・この再生の感覚を殺人の度に期待しているため、ますます彼女の犯行はこれから大胆になり
危険度を増していくだろう。


プロファイリングの後、新たな事件が発生してしまう。

被害者は裕福な若者で、鈍器のようなもので殴られ
首にはピンヒールが刺さったまま、という凄惨な状態で発見された…



「ガラスの靴」感想

亡くなった恋人や身内がどうしても忘れられず
被害者をその人に仕立てようとする勘違いシリアルキラーは
過去のエピソードに何度も登場していますが

今回の「シンデレラ」も、そのタイプですね。

相手がプリンス・チャーミングじゃないと殺してしまう。

なんかもう…
って言葉が無いですね(;・∀・)


冒頭は、不倫カップルが「(奥さんに)バラす」「やめろ」という
ありがちな喧嘩から、被害者の遺体を発見しましたが
この会話がなんか「あるある」といった感じで、挿入がすごく上手だな、と思いました。


結局バラすもなにも、バレちゃった、ッて感じですけどね、多分^^;


JJの姉、ロザリンドをめぐって、JJと母親がちょっとした口論をしましたが
おとぎ話つながりで、上手に話に盛り込んでいたと思います。


最後まで勘違いな犯人にげっそりきてしまいましたが
話の展開としてはおもしろかったです。


リードがプリンス・チャーミングのフリをして
最後は御用、となりましたが

リードこの手の役が多いですよね^^;


ホッチが代わりにこの役をやったら?

なんて考えたらちょっと見てみたくなりました(笑)


あと、エピソードの所々で、ケイトのキャラが光ったのも印象的でしたね。
もうちょっとかな、キャラが定着するの。ちょっと楽しみです^^



ヘンリー、大きくなった!

JJの息子ヘンリーが久しぶりに登場。
随分と大きくなりましたね!

A.J.クックの実の息子(メカイ君)ということもあり
その成長ぶりはすごく興味があります。

お母さんにどんどん似てきてる気がして
おばさんとしては嬉しいですよ。・゚・(ノ∀`)・゚・。


このまま順調にイケメンに育ってね~♪


JJのママぶりが光ったね

自殺した姉、ロザリンドについて、幼いヘンリーに本当のことを話すべき
という母と、死ということがよくわからない子どもにはまだ早い、と対立するJJ。

おとぎ話が必要かどうかということは置いといて
ロザリンドのことをヘンリーにどう伝えようか
いろいろと悩みながら結論を出したJJからは
ヘンリーのことを真剣に考えている姿が伝わってきます。


また、最後のほうで
JJがヘンリーに「おとぎ話」を話して聴かせるシーンが有りましたが

「あ~、JJもママなんだなあ」ということを改めて実感しました。


ハードな仕事の間の、幸せなひとときですよね^^


ガルシア、最高~(笑)

ガルシアのさりげない一言には、最上級のジョークが詰まってますよね。

洒落たジョークを言うロッシとはまた違ったセンスが好きです。

今回のエピソードにも気に入ったセリフが出てきました。


ロッシが容疑者と思われる人物を特定したとみられるガルシアに向かって
「プロファイルにフィットしたかい?」と聞きますが、その時に

“As snugly as I fit into the chiseled arms of Derek Morgan”


「chiseled arms」って、ボディービルダーのように
ほぼ完璧な形で筋肉が盛り上がった腕のことを言うのですが

その腕にぴったり合うくらい、(プロファイルに)フィットしてるってことですね。

なんかよくいみわからないけど^^;

ガルシアがモーガンの腕の中で心地よさを感じていることは
ひしひしと伝わってきました(笑)


聖スコラスティカの日の暴動

事件が学生 VS. 住民ではないか、と議論された時に
スペンサーが事例に出したのがこの事件。

スペンサーは1335年と言っていましたが、実際に起きたのは1355年。
イギリスのオックスフォード大学生と、地元住民による争いです。

1355年の聖スコラスティカの日、パブで飲んでいた2人の学生が
ワインの質の悪さに店主に文句を言った上、ワインを投げて店主を殴りました。

学校側がこの学生の処罰を拒否したため、怒った住民が武器を持って大学に押しかけ
暴動は3日間続き、学生や市民を含む多数の死傷者を出しました。


この頃学生と町民の関係は緊張関係にあり
一触即発状態だったといいます。

大学のほうが権力を持っていたため、市長は責任を取って投獄されたうえ
毎年2月10日の「聖スコラスティカの日」には、市長ら幹部が懺悔のミサに出席することと
大学側に罰金を支払い続けることに。

罰金の支払いは、1825年当時のオックスフォード市長が拒否するまで
実に470年間も続いたそうです!


本当にあったスチレットヒール殺人事件

今回の犯人は、ハイヒールを凶器に使いましたが
ハイヒールが凶器になった事件は実在しました。

アナ・トルヒーヨは、2013年
口論になったボーイフレンドをスチレットヒールで
被害者の頭や顔を攻撃、25箇所を刺して殺害しました。

トルヒーヨはこの事件で裁判にかけられ終身刑を受けています。




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クリミナル・マインドシーズン10第7話「ハッシュタグ(Hashtag)」のあらすじと感想

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ネットセレブを目指すSNSの強者たちが相次いで狙われる事件!


「自撮りキラー」の存在は瞬く間にネット上に広がり人々はパニックに
そして不気味なマーク・トウェインの画像が投稿写真写り込んだら
自撮りキラーのターゲットという印、という噂が更に拍車をかける!


ハッシュタグに隠された犯人の意図を暴き出せ!

クリミナル・マインドシーズン10第7話
「ハッシュタグ(Hashtag)」のあらすじと感想です。








「ハッシュタグ」あらすじ

メリーランド州ベセスダ。

タラ・ハリス(Tara Harris)というティーンネイジャーが
自宅で何者かによって首を切られ殺害された。

タラはソーシャルネットワークでは
20万人のフォロワーを持つほど影響力のあるユーザー。

犯人は殺害したタラの画像を「Fear me(恐れよ)♯Selfi(自撮り)」
というメッセージとタグとともに投稿、それは瞬く間にネット上に広がり
「自撮りキラー」として知られるようになっていく。


この犯人の行動から、周囲に無視され続け
注目を浴びたいという犯人の心理を分析したホッチナーたちは
これはほんの序章ということを予測、現場に向かうのだった。


タラは自宅で鏡を見ている時に犯人に襲われた。
犯人はタラの頭を鏡に打ち付け、割れた破片でタラを殺害している。


検死の報告を受けるロッシとキャラハンは
もし犯人がタラを狙って犯行に及んだとしたら
凶器は持っていなかったのか
始めから鏡を凶器に使おうと決めていたのかという疑問を抱く。


ガルシアは、たらと一緒にセルフィにおさまっている画像や
盗撮したような画像を投稿していたチャールズ・ローン(Charles Lorne)を発見する。


ローンはタラが殺害される前に
買い物に行っていたショッピングモールに勤務しており
拘束されたローンは、自分はタラのいちファンを強調
そして、タラがモールに男性と来ていたことを話す。


「自撮りキラー」出現後、ネット上で
自分の自撮りに”ミラーマン”の画像が写り込んでいたら
自撮りキラーのターゲットになる、という噂が立ち始める。


“ミラーマン”として写り込んでいる画像は
編集されたマーク・トウェインの肖像画で
不気味な雰囲気を漂わせている。


リードは、殺人の動機が個人的なものなら
次のターゲットはたらの交友関係者である可能性が高いと指摘する。



新たな事件が発生する。
被害者はアレクサンダー・チェイス(Alexander Chase)という
タラと同じく、ソーシャルネットワークで多くのフォロワーを持つ人物だった。

タラとも顔見知りで、タラが訪れていたモールで働いている
ガールフレンドを、車の中で待っている時に殺害された。

タラと同じように、犯人はアレクサンダーを殺害後
セルフィーを撮り、「恐れよ」というメッセージとともに投稿
しかしハッシュタグは「Mirrorman(ミラーマン)」となっていた。


さらに、アレクサンダーはネイルガンで殺害されており
座席にはネイルガンで打ったとみられるハッシュタグの記号が残されていた。


犯人は「自撮りキラー」と呼ばれるのを好まず
自ら「ミラーマン」と名乗り始めたのだ。


ホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
・アンサブは、秩序だって洗練された犯行の手口から、30代後半から40代前半の男性
・ナルシスト的なサディストで、その場にあるものを凶器にして被害者を攻撃する
・凶器は、犯人から見て被害者の虚栄心をあらわすシンボル
・1番目の被害者には鏡、そして2番めはネイルガンを使い、さらにハッシュタグの記号を描いた
・ハッシュタグはソーシャルメディアに投稿するときに使う方法で
殺人は犯人にとってインターネット上に自分のメッセージを伝える手段
・犯人はインターネットでミラーマン伝説を作り、有名になろうとしている

・伝説を大きなものにしようと思うほど、不道徳な行動を重ねる
・犯人は人付き合いがうまくなく、同僚にへつらう傾向があるが、自覚がない
・注目されたがるのは、おそらく幼少期に見捨てられるといった経験からだろう
・マーク・トウェインの画像を加工して、被害者たちの画像に埋め込むことが可能なことから
コンピュータ技術においては専門的

・歪んだマーク・トウェインの画像をミラーマンとするのは犯人にとってとても重要
なぜならトウェインはアメリカ文学の父であり、犯人は同様に、現代の知識の元祖になりたいのだ
・犯人は常にウェブトラフィックやメディアウェブサイトを監視し
自分が起こした犯罪で、チャットルームがパニックに陥っていることを楽しんで知る。
・被害者学から見ると、動機は個人的なもの、よって次の被害者は1番目の被害者とつながりがある。


犯人が今夜犯行を起こすのではないか、というモーガンの予測どおり
ダニエル・オズボーン(Daniel Osbourne)が、自宅で殺害される。

ダニエルには過剰殺傷の痕があり、殺害される前に
ミラーマンを侮辱するような動画を投稿していたことがわかる。

犯人が怒りにまかせて行った犯行と見たホッチナーたちは
プロファイルを修正、犯人は成人した男性ではなく
もっと年齢の低いティーンネイジャーとの見方が強まった…



「ハッシュタグ」感想

とっても不気味なエピソードでしたね。

犯人が最後の方まで分からなかったし
加工されたマーク・トウェインの顔、怖かったし。


タラを盗撮していたローンがいたり
プロファイリングが発表された後に起こった事件から
犯人像が修正されるなど

「こんなことする犯人誰だろ?!」が最後まで続いてハラハラしました。


最後の最後まで目立つことにこだわっていた犯人は
もう、「ヤレヤレ┐(´д`)┌」というキャラでしたね。


ハラハラといえば、モーガンとサバンナの関係。
どうなることかと思ったけど、めでたしでよかった(*´ェ`*)


“身内”のエピソードは隠し味の効いた料理のようで
今回もどんよりすることなく、楽しく観ることができました。


ひとつだけ、ものすごく笑ってしまったシーンが有ったのですが
それは、容疑者の家に地元の警官とJJ、ケイトが乗り込む時
ドアに鍵がかかってなくて、警官がドアを普通に開けて入ったところ。

モーガンだったら
「ドアを開けろ~!」とか言って
勢い良くドアを蹴破りますよね。


なんかあっさりしすぎて笑えました(笑)





ガルシアのおかげだね、モーガン♪

サバンナを喜ばせようと、バカンスの計画を立てていたモーガン。

「またドタキャンされるのでは…」と
まったく準備をしていないサバンナにも
「今回は大丈夫だから」と。


でも大丈夫じゃなかったじゃない!


どうしたものかと悩んでるモーガンに
ガルシアは、サムと自分のことを引き合いにして
「大きなプランを立てないで、小さなことでもいいから何か実行できることをしたらいい」
と、アドバイスします(ガルシアとサム、ちゃんと付き合ってるようですね^^)


それを参考に、モーガンがしたことは…


サバンナと一緒に住むこと!


そう、これでいいんですよね。
モーガンだったら近くのスーパーに一緒に買物に行くだけでも幸せですよ、私は。・゚・(ノ∀`)・゚・。


サバンナもたぶんこんな気持ち(だと思う、笑)

サバンナがすごく喜んでいた顔が印象的でした。


いくら隣同士でも、距離はあるんですね。
一緒に住むということと全然意味が違いますよね!

それがすごくよくわかりました。


モーガンとサバンナ、これで心置きなく
いつでも仕事に出動できるかな(笑)


あ、モーガンもスペンサーもなんかあっさりしすぎ

被害者の自宅に、現場検証として訪れたモーガンとスペンサー。

そこにはすでにマスコミが押し寄せていましたた
2人は「ノーコメント」を連発し
あっさりと家の中に入って行きました。


まあ、普通の対応といえばそうなのですが
シーズン7、4話「失われた痛み」では

モーガンがマスコミにふざけて
自分はDr.リードと名乗り、スペンサーの携帯番号をマスコミに教え
捜査中のスペンサーの携帯がやたらと鳴った、ということがありました。


それと思わず比べてしまったので

「今回の2人はなんかあっさりしているな~」と感じてしまったんですね。


2人ももう十分に大人になってしまったから
前みたいなじゃれあい少なくなったのかな^^;

でもまたいろんな2人のじゃれあい見てみたいです。


マーク・トウェイン

マーク・トウェインは、「トムソーヤの冒険」の著者で知られるアメリカの小説家。

プロファイリングでは、マーク・トウェインの画像が使用されたのは
トウェインが「アメリカ文学の父」という名声を得ていたからということですが
ウィキペディアによると、ウィリアム・フォークナーは、マーク・トウェインのことを

「最初の真のアメリカ人作家であり、我々の全ては彼の相続人である」
と、評したそうです。


ちなみにマーク・トウェインの本名は
エピソード中にスペンサーが言った、サミュエル・クレメンズですが
スペンサーはクレメンズのことを「学術的野心の高い、非道バージョンの彼」と言ってました。

なぜなのか、調べてみたけどその根拠がよくわかりませんでした。

スペンサー、その情報はどこから?


creepypasta(クリーピーパスタ)

「ミラーマン」が画像に映っていると
自撮りキラーの次のターゲット、という噂がネットに広がっている時

ガルシアがそれを「クリーピーパスタ」といいましたが
実際に使われているインターネット用語で
「ネット上に広がる都市伝説や物語」という意味があります。

直訳すると「奇妙なパスタ」かな、と思ったのですが
調べてみると「Copy paste(コピー&ペースト=コピペ)」から来ています。


「creepypasta wiki」など、クリーピーパスタ専用のまとめサイトも存在しています。


スレンダーマン

スペンサーが事例に上げた「スレンダーマン事件」は
実際にクリーピーパスタがきっかけになって起きた事件。

クリーピーパスタは、ひょろっとした外見で、異常に手足が長く
黒いスーツを着髪の毛、耳、口、鼻、目がない。

森に住んでいて、プロキシーズという手下を連れることもあり
子供の集団を見つけるとさらおうとすると言われています。


そのプロキシーズになりたくて、事件を起こしたのが
12歳のモーガン・E・ガイザーとアニサ・E・ワイヤー。

2人は同じく12歳の同級生を森に誘いだすと
ナイフで体を19回刺しました。

幸い被害者は命をとりとめましたが
2人は逮捕され、裁判でプロキシーズになりたいと証言
社会に衝撃を与えました。


デービット・カラック

今回のエピソードでは
犯人が犯行後被害者の写真をネットにアップしましたが
似たような事件が実際にありました。

デービット・カラックは、2014年11月
ガールフレンドを殺害し、その画像を4chanに投稿しました。




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クリミナル・マインドシーズン10第8話「サドワース・プレイスの少年たち(The Boys of Sudworth Place)」のあらすじと感想

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ボストンで名のしれた敏腕弁護士が何者かに誘拐される!


犯人はマフィア、裁判に負けた人間、その身内…?

仕事がらみの怨恨の線で決まり
と思いきや、捜査すればするほど見えてくる”ミスター・パーフェクト”の正体!


クリミナル・マインドシーズン10第8話
「サドワース・プレイスの少年たち(The Boys of Sudworth Place)」のあらすじと感想です。








「サドワース・プレイスの少年たち」あらすじ

ボストンで、ジャック・ウェストブルック(Jack Westbrook)
という敏腕弁護士が、何者かに誘拐される事件が発生する。


ジャックは、コンビニに停めた自分の車が
何者かに壊されていると通報している最中に連れ去られたのだ。


通報している音声を聴いたロッシは、犯人は2人組と指摘する。

さらにJJは、犯人は偶発的ではなくジャックを狙っていたと分析
モーガンは怨恨が理由ならその場で命を奪っているはずだが
誘拐した犯人の意図に着目する。


誘拐されたジャックは学生の頃から優秀で
ロースクールを主席で卒業、アシスタント検事として各地で経験を積んだ後
その実績が評価されトップ検事にまで上りつめた。

刑事事件の検事として活躍していたが
突然検事から犯罪者の弁護士に転身。

高い確率で裁判に勝利し、被告に”第2の人生”を歩むチャンスを与えたり
ボランティアの仕事も受けるなど、金銭に関係なく弁護士として活動していた。


私生活では7年前に妻と結婚、妻は妊娠中で、第1子の誕生を控えている。
過去に何度も引っ越しをしており、報復を恐れてのことと考えられた。



ジャックが誘拐された現場を検証するロッシとケイト。

ひどく壊されたジャックの車を見たロッシは
ジャックに対し、個人的に相当な憎しみを持った人間による犯行と見る。



ジャックの上司に話を聞くモーガンとリード。
上司によると、ジャックは残業をするほど大きな仕事を抱えておらず
ここ1ヶ月ほどは6時になると退社していたという。

ジャックは残業続きで、帰宅が遅くなると言っていたジャックの妻の証言と食い違う。


モーガンとリードは、ジャックが不倫しているのではないかと考え
ガルシアはジャックのバックグラウンドについて深く掘り下げて調べ始めるが
やがてジャックがこっそり借りていたアパートを発見する。


そのアパートで、モーガンとケイトは
ジャックが撮影したとみられる、幼い少年たちの写真の束を見つける。


ミスター・パーフェクトという仮面を隠れ蓑に
ジャックはペドフィリアというもう一つの顔を持っていたのだった…


【犯人のプロファイル】
・アンサブは2人組の白人男性
・ウェストブルックが誘拐された理由は、ペドフィリアという性癖から
・彼は弁護士という立場を利用して、被害者たちに近づき、信頼を得て犯行に及んだ
・アパートから見つかった写真の日付から、ウェストブルックの被害者は20代と考えられる
・犯人はウェストブルックの被害者またはその身内と考えられる
・被害者たちは法的に問題を起こした少年たちで、ウェストブルックと知り合った
・彼らはウェストブルックから受けたことで心の重責を長年抱え続け
定職についたり、深い人間関係を築くことができない。
・このトラウマが原因で、犯人たちは周囲から孤立し、お互いの絆を強めている
・長年に渡る羞恥心、自己嫌悪、怒りが表面化し爆発
それが燃料となって今回の事件の動機となったため
ウェストブルックに対する犯人たちの復讐心はかなり危険な状態である。




「サドワース・プレイスの少年たち」感想

誰が被害者で誰が加害者か、ごちゃごちゃする話でしたね。

ウェストブルックがペドフィリアと分かってから
完璧な敏腕弁護士というキャラがどんどん崩れていったし

一番”いい子”ぽかったブライアンが、実は全然そうじゃなかったりと
キャラが壊れていく過程にびっくりしましたね~

まあ、ウェストブルックの場合
最初から最後まで”口達者”で”相手を懐柔する”というキャラはそのままでしたが(;・∀・)


自分もペドフィリアの被害者だったモーガンが
その悲しみをこらえるように捜査していたのが印象的でした。


ペドフィリアとそのトラウマを持つ被害者、というテーマというのもあったせいか
全体的に暗い感じがしました。

最後、ケイトの姪のメグに、今後何かありそうな終わり方でしたし。


な~んだ、ググったからか(笑)

ウェストブルックが誘拐された現場検証をしていたロッシとケイト。

犯人の一人はフットボールファンだ、と分析したロッシに対して
「(ファンは)犯人と他636,479人がこの市にいる」と答えたケイト。


あれ?誰かに似ていません?!


ロッシもそう思ったみたいで
「君らしくないな」と本音をぽろり。

すかさずケイトが
「ググったのよ」と、いたずらっぽく笑いながら言いましたが
キュートなケイトの一面が見れました^^

ググったと聞いて、ロッシが「あ~」と、妙に納得した様子だったのが笑えました(笑)


モーガンの過去

モーガンの過去については何度かエピソードで取り上げられますが
過去に、育ての親とも言える人物、ビュフォードに性的虐待を受けています。

その事実が明らかになるのがシーズン2第12話「疑惑のプロファイラー」

信用していた人の裏切りは、ウェストブルックが弁護士という職業を生かし
少年たちに近づいた今回のエピソードと似ていますよね。

嫌でも自分の過去を思い出さずにはいられなかったでしょうし
犯人の気持ちが痛いほどわかったのではないでしょうか。


モーガンはつらい過去をバネにして、FBI捜査官になりましたが 
シーズン8第18話「光と影」の犯人や
今回の犯人たちのように、トラウマとして引きずって犯罪を起こすきっかけになってしまう場合もあるんですね。

こういう事件は本当にやりきれない思いにさせられます。


エリック・ライル・ウィリアムズ

弁護士を狙った事件はよくある、という話の延長で
スペンサーが例に出したのがエリック・ライル・ウィリアムズ(Eric Lyle Williams)。

「カウフマン郡殺人事件」でも知られるこの事件は
2013年にテキサス州カウフマン郡で起きました。

ウィリアムズは当時判事で、裁判所からモニターを盗み出し
法律図書館の資金を不正利用したことが発覚、起訴され2ヶ月間の保護観察処分を受けます。


判事としての評判はガタ落ち、さらに免許剥奪という処分を受け
自分を起訴した人物に対して復讐を決めます。

そして、ウィリアムズはアシスタント検事と、州検察官とその妻を殺害しますが
自身の妻とともに逮捕されました。


ウィリアムズの妻は懲役40年、ウィリアムズは死刑宣告を受け服役しています。


ジェリー・サンダスキー

プロファイリング中にスペンサーが事例として挙げた
ジェリー・サンダスキー(Jerry Sandusky)は
ペンシルベニア州立大学のフットボール部の元アシスタント・コーチ。

1977年に非営利組織「The Second Mile」を設立。
問題を抱える子どもや里子に出された子どもたちのケアを中心にした慈善活動を行っていました。


その活動は高く評価されていたのですが、実はそうした慈善活動を隠れ蓑にして
サンダスキーはそこに集まる8~12歳の少年たちに対して長期間に渡り性行為をしていたのでした。


サンダスキーは2011年に逮捕されますが
2002年には、フットボール部のアシスタント・コーチが
サンダスキーが10歳の少年と性行為に及んでいるのを目撃
当時のヘッドコーチ、ジョー・パターノに報告しましたが
結局大学側がこのことを捜査当局に報告せず、大学ぐるみで隠蔽を図ったと
世間から強烈なバッシングを受けました。


サンダスキーの被害者たちは
両親が揃っていなかったり、里親のもとで暮らしていたりと
環境的に不安定な少年たちでした。

その隙につけこんで、安心させ、コントロールしてたとは
本当に腹立たしいですよね。





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クリミナル・マインドシーズン10第9話「宿命のナイフ(Fate)」のあらすじと感想

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スプリーに発展しそうな事件がヴァージニアで発生!

被害者はランダムか、それとも?


事件現場に残った不可解な犯人の行動が
ホッチたちの手によって”宿命のナイフ”の持ち主を暴く!


そして、ロッシを尾行する謎の女性の正体も明らかに!!



クリミナル・マインドシーズン10第9話
「宿命のナイフ(Fate)」のあらすじと感想です。









「宿命のナイフ」あらすじ

ヴァージニア州レストンで、3件の連続殺人事件が発生した。

1番目と2番めの被害者は男性で、3番めは女性だった。
何れの被害者も室内で発見されており
3番めの被害者ジェシカ・ランドール(Jessica Randall)は
経営する美容院で殺害されたが押し入った形跡はなかった。


被害者はみな刃物で刺されたとみられる無数の傷が残っており
過剰殺傷は明らかだった。


ジェシカの美容院を訪れたロッシとカラハン。

ロッシは、犯人が殺害された場所からジェシカを引きずるようにして移動させたことに注目。

力のある人間なら遺体を抱えるはずだが
犯人は力がなかったり、ケガをしている、または女性ではないかと指摘する。



カラハンは被害者の服に、ナイフで刺した穿孔が見つからないことを発見。
犯人は被害者の服を着替えさせ、さらに洗濯機で洗っていたことがわかる。

男性が犯人なら服は洗わず処理するはず。
カラハンは犯人が女性だと確証するのであった。


生前のジェシカと最後に電話で話していたという友人から話を聞くホッチナー。


友人によると、ジェシカは誰にでもズケズケものを言う性格であることがわかった。

そして、スペンサーからの情報で
2番めの被害者もストレートにモノを言う性格だったことがわかる。


被害者は工具店、オートショップ、美容院と職業は別々だったが
サービス業で被害者の性格を考慮すると、犯人と何らかのトラブルが合った可能性がある。


検死結果の報告を聞くモーガンとJJは
犯人が遺体をきれいに洗っていることや
現場に犯人のものと見られる髪の毛が残されていたことから
犯人は科学捜査撹乱ということは頭に無く
過去に精神病院などに入院したことがある人物ではないかと予測された。



犯人の特徴が少しずつ明らかになってきているが犯人像にはまだまだ遠い。

そんな中、新たな殺人事件が発生する。

今回の被害者は男女のカップルで、女性の遺体だけが他の被害者同様
服を着せ直され、ベッドに寝かせられていた。


そして、現場には犯人のものとみられる髪の毛が
今度は束になって残されていたのだった…


【ホッチナーたちのプロファイリング】
・アンサブは白人女性で年齢は40~50代で、間欠性爆発性障害に悩まされている
・間欠性爆発性障害は、突然の衝動で強い怒りが出て、それを制御出来ない衝動制御障害のひとつで
通常トラウマ的なイベントがきっかけで起こり、怒りによる反動を伴う。
理不尽な環境に置かれた時にかなり攻撃的で、怒りを爆発させた暴力的な行動に出る。
・今回の事件では、犯人はまず怒りを爆発させる。そして、怒りを一定期間募らせた後被害者に襲いかかっている。
このことから、おそらく殺害前に被害者と対立していた可能性がある
・犯人は被害者を殺害後または殺害を考えた時、自分の髪の毛をむしる癖がある。
これは抜毛症の症状で、ストレスから開放されるための行為
・犯人は一見理性的だが外部との軋轢がきっかけで怒りを爆発させやすい
・怒りと罪悪感という相対する感情に対し、自分の中に2人の異なる人格がいると感じているだろう
・おそらく犯人は精神病院などに入院歴があり、薬物治療をしていただろう。
しかし退院し、薬をやめ、怒りをントロール出来る環境から出たことが、殺人の動機となっている
・殺人の衝動を分散させる理由はどこにもなく、ストレッサーに遭遇する度に殺人を重ねていくだろう




「宿命のナイフ」感想

このエピソードを観る前に、ちょうどテレビで再放送してた
シーズン4第20話「2人の殺人鬼」を観たばかりだったので
2人の犯人が被ってしまいました。


まあアダム(20話の犯人)の方は完全に虐待からくる多重人格者でしたが
今回の犯人の場合は、事故が原因で、多重人格かどうかというのははっきりしませんが。


自分がもし何かの原因で怒りをコントロール出来ない人間になってしまったら…
そう考えたら運転するときは本当に気をつけよう、と身が引き締まりました(;・∀・)


今回のエピソードは、犯人が早い段階でわかってしまうんですよね。
ホッチたちのプロファイリングが答え合わせみたいになって
こういう展開はあんまり好きじゃないのですが

女性が犯人だ、という、証拠がいくつか出てきてそれは興味深かったです。


犯人が普通にしているというシーンはあまり出てこなかったのですが
犯人が怒りを爆発させ、手に負えないシーンはかなりムッと来てしまったので
2面性を持つ犯人という難しい役どころをよく演じていた犯人役のティナ・ホームズの演技が光ってました。



それと今回のエピソードでもうひとつ大事な話はロッシでしたよね。


ロッシがおじいちゃんだったとは…(感涙)

今回のエピソードで、ロッシを尾行していた謎の若い女性。

ガルシアの情報によると、ジョイ・ストラザース(Joy Struthers)という
サンフランシスコの事件記者とのこと。

さらに彼女はゾディアック事件についての本を出版したものの、売れたのは385冊
って、ガルシアそこまで調べるし、そして本買うし(笑)。


初めは単なるロッシのグルーピーかと思ってたら
実は娘さんだったんですね~ ワォ!!(゚∀゚屮)屮


ジョイの母親は、ロッシの2番めの奥さんのヘイデン・モンゴメリー。
当時ヘイデンは外交官としてパリに在中、ロッシはFBI入官前で
世界を知りたいと野望を持っていた時。

アメリカに戻るというロッシと、パリに仕事があったヘイデンは別れを決めますが
その時すでにヘイデンはジョイを身籠っていたんですね。


そうとは知らず30年来てしまったロッシ。


当時のロッシの判断に、納得の行かなそうなジョイでしたが
ロッシ一生懸命自分の気持を伝えていましたよね。

さらに、ジョイにはイタリア人の旦那さんがいて
2歳になるカイという男の子がいるということを知ったロッシの嬉しそうな顔。


こっちまでちょっとした感動を覚えてしまいました。


最後ジョイとロッシが仲良くサンフランシスコに戻るシーン
本当に良かったな、と思いました。


ロッシ、お父さんかと思ったらそれ通り越しておじいちゃんにもなってた(笑)


衝動制御障害

今回の犯人が変えていたのは、間欠性爆発性障害と抜毛症は
どちらも衝動制御障害に含まれます。

前者は爆発した怒りを抑えることができず他人や物を傷つけてしまいますし
後者は、毛を抜くことで精神的満足を得ようとするもの。


その他にも、盗みたい気持ちに負けて盗みをしてしまう「窃盗癖」
放火したいという気持ちを抑えることができない「放火癖」という風に
危険な行動を伴うことが多いようです。


精神的なものなので、心のケアが一番ですが
重度の場合は精神科で薬物治療が行われることもあります。


印象に残った挿入曲

今回のエピソードでは、使用されていた曲がいくつか印象に残ったので調べてみました。

○ ”Ain’t Nobody Home” by Lenny Mack Band




ロッシが車に乗っている時に聴いていた曲。
ノリがよくて、ドライブが楽しくなりそうですよね^^


○”Follow You Down” by Cajsa Siik




ロッシがジョイを探しているシーン。
飛行機飛ばないで、ロッシ見つけてくれ~><
という緊張感と切なさが加速しました。


○”I Wanna Be Where You Are” by Gia

ジアというアメリカのシンガーソングライターが歌っているこの曲
残念ながら動画では見つけることができませんでした。

ロッシとジョイが一緒にサンフランシスコに行く時にかかっていた曲です。


どれも初めて聞く曲ばかりでしたが
シーンにぴったり合って、選曲がすごく良かったです(*´ェ`*)




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クリミナル・マインドシーズン10第10話「アメリア・ポーター(Amelia Porter)」のあらすじと感想

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短期間で一般市民が続けて殺害される事件がソルトレイクシティで発生!


狙われた整備員、カップル、裏庭に掘られた穴…

おい、犯人、一体何が目的なの?


そして、事件のカギを握るアメリア・ポーターはどこ!?


クリミナル・マインドシーズン10第10話
「アメリア・ポーター(Amelia Porter)」のあらすじと感想です。






「アメリア・ポーター」のあらすじ

ユタ州ソルトレイクシティで、連続殺人事件が相次いで発生、3人が殺害された。

ロンとカレン・マイヤーソン夫妻が自宅で射殺体となって発見されたが
その時に使われた銃が、夫妻殺害前に遺体となって発見された警備員のものとわかる。


マイヤーソン夫妻の自宅には、侵入した形跡がないことから
犯人は顔見知りの犯行と見られた。

また、室内は無秩序的に荒らされ
犯人は被害者を殺害する以外の選択肢を持っていないことが伺えた。

スプリーに発展することを懸念したホッチナーたちは、現場へと向かう。


警備員が殺害されていた現場に訪れたロッシとモーガン。


モーガンは犯人のものとみられる血糊のついた足跡を発見
さらにもう1種類の足跡も見つける。

ロッシとモーガンは、この足跡の位置から
事件を目撃したため犯人に誘拐された人物または
犯人のパートナーがいると推測する。


マイヤーソン夫妻の自宅を訪れたリードとケイト。

自宅には高価なものが置いてあるにもかかわらず、盗まれてはいないことから
犯人の目的は盗みではない。


リードは被害者が倒れていた場所から、犯人の侵入経路を割り出し
裏庭から入ってきた可能性を指摘する。


リードとケイトが裏庭を調べると
最近掘られたとみられる穴が複数見つかった。


犯人は何かを探してこの家に来た。
そして、予定外に早く帰宅した夫婦と遭遇、殺害した。

事実夫妻は当日マリッジカウンセリングに参加していたが
予定より早く切り上げて帰宅したのだった。


犯人はかつてこの家の持ち主かもしれない。


ガルシアは過去の持ち主を調査
そこからアメリア・ポーターという女性が住んでいたことがわかる。


12年前、当時30歳だったアメリアは
17歳の恋人、ベントン・ファーランド(Benton Farland)とドラッグでハイになり
ベントンの姉ミリアム(Miriam)をレイプした上殺害していた。

ベントンは逮捕されたが、アメリアは逃亡、以後姿をくらます。


一方のベントンは12年の刑を受け服役、2日前に釈放されていたことがわかる。



ベントンが容疑者との可能性が高まり、ベントンの追跡が始まる。


そして、ベントンの父オーレン(Oren)の家に着いたホッチナーたちは
ベントンに刺されたとみられるオーレンの変わり果てた姿を発見する。

しかしオーレンと暮らしていたミリアムの子供
アンディ(Andy)とレベッカ(Rebecca)の姿は見当たらなかった。


2人はベントンに連れ去られたと見られ
ホッチナーたちは再びベントンを追うのであった…



「アメリア・ポーター」の感想

犯人ははじめからわかるストーリー展開でしたが
アンディが共犯者ぽかったり
アメリアが黒幕なのかベントンなのか
最後まで見ないとわからないのが面白かったですよね。


ベントン役の俳優さん、ちょっと好みのイケメンだったので
それもあったかな、最後まで見入ってしまいました(笑)


アメリアが逃亡して、その後ほとんど姿を見かけなかったのは
サバイバリストの父親の影響を受けて、という設定はちょっと偶然すぎな気もしましたが
サバイバルしてるアメリアのことを想像していたので
それもちょっと裏切られた感じでしたね~^^;



ベントンのパートナーと思っていたアンディでしたが
体を張って妹を守るために行動する健気なお兄ちゃんだったんですよね。

最後のシーンは、ちょっとぐっと来てしまいました。


次どうなるのかな?
というのが見えないのが、クリマイの魅力ですが

このエピソードは、それが十分に伝わってくる仕上がりだったと思います♪



ホッチとロッシの中年パワー炸裂?!

遠距離恋愛していたベスと分かれていたホッチ。

それを聞いたロッシは新しい出会いをホッチに提供しようと
ジャズバーに誘います。


事件解決後、2人はジャズバーへ。
そこには美しいジャズシンガーセリーヌが優雅に歌っていましたが
セリーヌと友人のオードリーが、シャンペンのお礼にと
ロッシとホッチの席に訪ねてきましたよね。

さすがロッシ、根回しバッチリ♪


ロッシはロッシでセリーヌを誘おうとしているし
ホッチもオードリーにまんざらではなさそう。


ホッチの貴重な笑顔が見られるのもこのシーン(笑)。


最近サンディエゴから引っ越してきたオードリーを案内すると約束しますが
ロッシもホッチもまだまだ~って感じでいいですね。


ただこのロマンス(?)は
このエピソード限りのようですね。

今のところ(シーズン11まで)は何も進展はありません。


「Grim Reaper(グリムリーパー)」

ベントンがアンディに

Have you ever looked death in the eye? ‘Cause I have. And I’ve seen the Grim Reaper staring right back at me.
「”死”をまともに見たことはあるか?俺はある。グリムリーパーが俺の真後ろで凝視しているのを見たことがある」


と言うシーンがあったのですが
その中に出てきた「グリムリーパー」について気になったので調べてみました。


グリムリーパーは、大鎌を持った骸骨のことで
欧米では”死”を擬人化したものとして定着しています。
日本だと死神といったほうがわかりやすいかも。

グリムリーパーは死が近づいている時に現れますが
「グリム」は死の前兆を警告する精霊の名前
「リーパー」には鎌という意味があります。



“Lord Remember Me” Ruthie Foster

エピソードの冒頭に流れた、強烈なインパクトのある曲は
ラシー・フォスターが、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ
(the Blind Boys of Alabama)とフューチャリングした「ロード リメンバー ミー」というゴスペルソング。

ラシー・フォスターは、アメリカのシンガーソングライターで
彼女の音楽スタイルは、ゴスペル、ブルース、ジャズ、フォーク
といった分野に影響された独特のもので、パワフルで聴く人を圧巻させるのが特徴。

実力派歌手として知られ、これまでブルースミュージックアワードを受賞
定期的に曲をリリースしています。






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クリミナル・マインドシーズン10第11話「永遠の人々(The Forever People)」のあらすじと感想

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ネバダ州で発見された遺体は、凍っていた!

表面だけでなく、血液までも凍っている
え、でも待って、そこまで外気温は低くない!


待ち受けるミステリー、それに挑む我らがBAUメンバー
やがて顔を出すあるカルト集団の存在…


今回の犯人も、変わった性癖を持つ、なかなかキモいやつ!


クリミナル・マインドシーズン10第11話
「永遠の人々(The Forever People)」のあらすじと感想です。





「永遠の人々」のあらすじ

ネバダ州ボルダーシティのフーヴァーダムで
布に包まれ、重石をつけて沈めたとみられる女性の遺体が発見された。

身元は判明されておらず、死後どのくらい経っているかという特定も難しかった。

女性は凍っており、血管も凍っていたが
遺体が発見された周辺は、体内の血液が凍るほど寒くはない。


遺体の画像を詳しく見ていたJJは
遺体の胸骨の上に感電した痕を見つける。


ロッシは、フーヴァーダムは、ラスベガスからそれほど遠くなく
ヒットマンの可能性を指摘する。

リードは犯人は遺体を包んで重石をつけて沈める
という犯人の行動を指摘する。

これらの作業は誰かの目に触れられる危険があるだけでなく
凍った遺体はジュースの中の氷のように、浮かびやすいからだ。


モーガンは、犯人は殺人に慣れていなく
今回が初めての犯行ではないかと推測する。



いずれにしても、被害者の身元を割り出すのが最優先だったが
なかなか見つけることができなかった。


遺体が発見されたミード湖は
ネバダ州とアリゾナ州の境界線にまたがっていることに気がついたモーガン

ガルシアが、ネバダ州で情報を収集すると、やがて歯の治療記録から
被害者は、アリゾナ出身のサラ・ローズという、判明する。


サラはボビー(Bobby)という10歳の息子を持つシングルマザーでアリゾナに住んでいたが
ボルダーシティ内の複数のATM機を利用していることが分かっており
毎月決まって260ドルを引き下ろしていた。


サラの検死を行った検死官から報告を聞くJJとリード。

サラの爪には、着ていたとみられる衣類の繊維が残っていた。


リードは、人間の核心温度が85度に達すると血管の収縮が狂って
心臓が極度に働く感覚に襲われ、たとえ極寒の中でも服を引きちぎってまでも脱いでしまう
ということを指摘する。


JJは、犯人がダッハウ強制収容所で行われていたような
人体実験を行っているのではないか、と考える。


更に2人は、サラの左脇に感電した痕を発見
サラは強制的ではなく、自発的に冷凍庫に入り
その後犯人によって電気ショックを使って蘇生を試みられたと分析する。



JJとリードはボビーの消息を探すため
アリゾナに住むサラの友人と会って話を聞く。

友人は、ボビーの父親について
サラは一度も話したことがなく、全く手がかりがつかめなかった。


サラが去った理由も
友人はあるママたちが集まるグループに参加するため
と説明を受けていただけで、その後はほぼ音信不通となっていた。



サラはカルト教団に入信し、これまでの交友関係を絶っていたのだ。


サラが入信したカルトを見つけるのは困難を極める。

しかしこの教団は、信者を冷凍させて蘇生させるといった
“洗礼”を行っていることから、ホッチナーたちは過去に
凍傷にかかって治療している信者がいるはずと推測する。


その後の調べでガルシアは
トム・ファロン(Tom Fallon)という男性が
3年前に凍傷の治療を受けていたことを発見する。



モーガンとケイトはトムの家を訪れ
未だに洗脳されている本人と会話をする。


そこでようやく
「永遠の人々」という、カルト教団の名前を知るのだった…



「永遠の人々」の感想

久々のカルト系のエピソードでしたね。


カルトは私の想像を超えるような展開が多いのですが
このエピソードもそうでした。

冷凍⇒蘇生⇒合格!


なんだよそれ(;・∀・)



このエピソードのアンサブも
チャーミングで狂ってるリーダーかな、ってず~っと思ってました。


でもそうでなかったこのどんでん返し

さらに行方不明のボビーとお父さんをつなげるストーリー展開は
なかなか味があって惹きつけられました。


最後は親子の絆にぐっときて、涙腺崩壊。

JJのPTSDと並行して、感情移入ができたエピソードでした。


モーガン(笑)

現場へ向かう機内で、スペンサーが
ミード湖には1908艇のボートがあると言いました。

それを不審に思ったケイティがどこからその数字が来たかと聞くと
人口密度から試算したと答えるスペンサー。


ますますスペンサーの数字に疑惑を抱くケイティ。
それを見ていて勢いづいたのがモーガンでしたね!

「仲間を10年待っていた」って、ほんと嬉しそうだったけど
モーガンてけっこう執念深いですね^^;


ケイティとモーガンチームが優位かと思われましたが

ロッシの
「スペンサーが正しい」という言葉に崩れましたね~。

スペンサー強し!

モーガンはもう10年末必要があるかも(笑)


JJ、重度のPTSDだったんだね…(TдT)

JJはシーズン9「200」で
ティヴォン・アスカリに拉致されますが、その経験でPTSDに苦しんでいました。

それをいち早く察したスペンサーに気持ちを吐露しますが

アスカリから受けた執拗な拷問、2人目の流産
仲間と思っていたアスカリの裏切り
自分が提案した女性捕虜の娘を救出する作戦が失敗、女性捕がアスカリに殺害されたことなど

精神的苦痛が半端ないですよね。


最後はスペンサーがエミリーにお願いして作成したアスカリについての資料に目を通しますが
そのときにアスカリの幻想?と対話、JJを破滅させようと悪魔のように囁いてくるアスカリを
完全に拒否したJJ。


前より吹っ切れたようだけど、どうなんでしょうね。


少しずつ立ち直ってがんばってほしいです(/_;)


ダッハウ強制収容所

遺体の状況から、JJがダッハウで行われていたような人体実験では、と推測しますが
ダッハウはナチスの強制収容所の一つで、ドイツのダッハウに建設されました。

エピソードでも触れられましたが
ダッハウ収容所では「超高度実験」と「冷却実験」という
囚人を利用した人体実験が行われていました。

○超高度実験…人間はどのくらい高度の低気圧に耐えられるかを調べるための実験

○冷却実験…冷たい海面に落ちたパイロットを救出できるかどうか調べるための実験


聞くだけでも恐ろしいですが、特に冷却実験は
囚人を凍死させ、蘇生可能かどうか調べたということで
JJはここから今回の事件をリンクさせたのかもしれませんね。


名前の上がったカルトリーダー

エピソードの中で、実際に存在したカルトリーダーの名前が何人か挙げられましたが
簡単にご紹介しておきます。

1.ジム・ジョーンズ(Jim Jones)
キリスト教系カルト教団「人民寺院」の教祖。
貧しい黒人を中心に信者を増やし、次第に狂信的なカルトリーダーとしてのさばり始めます。
1977年およそ1000人の信者とともに
アメリカから逃げるように南米ガイアナのジャングルにジョーンズタウンを設立。
そして1978年、追い詰められたジョーンズは
「革命的自殺」として信者912人とともに集団自殺を図って死亡。

2.トニー・アラモ(Tony Alamo)
アラモミニストリーズ(アラモ・クリスチャン・ファンデーション)というキリスト教系カルトの教祖。
1969年、トニーは妻のスーザンとともにアラモミニストリーズを設立
1982年にスーザンが亡くなると、教団はミュージック・スクエア・チャーチ(MSC)と名前を変え
その頃から設立当初の目的が薄れ、トニーの悪行をカモフラージュする、隠れ蓑的な存在に。

1991年頃からトニーは幾度となく逮捕され、その中には児童性的虐待容疑も含まれています。
びっくりたことに、アラモミニストリーズは未だ活動してるようで
トニーの名前を冠した「トニー・アラモ・クリスチャン・ミニストリーズ」というWebサイトがあります。

3.チャールズ・ディードリッヒ(Charles Dederich)
薬物やアルコール依存症で苦しむ患者を救施設シナノン(Synanon)の設立者。
シナノンは1958年に設立され、当初は2年間の強制プログラムを実施ていました。

ところがあまり効果が現れなかったため、ディートリッヒは”ゲーム”を実施。
内容はグループセラピーや、メンバーを侮辱することによって自分の弱さを克服する
「ソシアルコントロール」といったものでしたが、やがてディートリッヒの意思のもとに動く洗脳へと変化を遂げ
犯罪の巣窟と化していきます。

ディートリッヒは1978年に逮捕、リーダーを失ったシナノンは迷走を続け
ついに1991年実質的に解散しました。


アルコー延命財団

人間を冷凍させて蘇生させる「人体冷凍保存」研究をしている、アメリカの非営利団体。

1972年チェンバリン夫妻によって設立、2010年には会員924名
冷凍保存されている遺体は98体あるとのこと。

アルコー延命財団には
アメリカ野球界のヒーローテッド・ウィリアムズの遺体も冷凍保存されているということで
すごいなあと思ったのですが、財団の内情はかなりグロい部分があったり
テッド・ウィリアムズを含め遺体を巡って裁判沙汰を何度も起こしていますし

会員の狂信的までな人体冷凍保存の執着には、一種のカルト的要素を感じてしまいます。



いろんな考えや信条があってもいいけど
無理くり人を突き合わせてはいけないですよね(;・∀・)


カルトの世界は深い
そして、一度ハマったらでてこれないような深い闇を感じます…



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